社内報コラム

メタバース×インナーコミュニケーション Vol.03 ビジネスにおけるアバターとは?設定方法や活用方法を説明

メタバース×インナーコミュニケーション Vol.03 ビジネスにおけるアバターとは?設定方法や活用方法を説明

前回の記事でコミュニケーションサロン設置のススメについて解説しましたが、社内でメタバースやバーチャルオフィスなどの仮想空間を導入してサロンを設置しましたら、社員の皆さまにアバターの設定を周知してみましょう。

アバターはもともとゲームで使われることが一般的でしたが、新型コロナウイルスの影響で対面業務が難しくなったことでアバターへの関心度も年々高まっています。遠く離れた社員と同じ空間を共有しながら、アバターを動かすことによって自分がリアルの世界で動いているような環境作りができます。

アバターとは

そもそもアバターとは、インターネット上やゲームなどにおいて仮想空間での自分の分身となるキャラクターのことをいいます。2009年に映画「アバター」が公開されたことで、アバターといえば映画の内容を連想する方も多くいましたが、近年ではインターネット上でさまざまなことができるアバターに注目が集まっています。

アバターの概要

上述でアバター (avatar)とは、自分の分身となるキャラクターと説明しましたが、自分の分身であれば自分に似せたキャラクターである必要はありません。普段の自分とは違う自分になりきることができます。場合によっては動物やロボットなどさまざまな設定をすることが可能です。

例えばゲームで利用する場合はゲームのキャラクターになりきり、ゲームの世界に没頭することなどもできるわけです。

企業がアバターでできること

企業でもアバターを導入するケースが増えています。主なビジネスにおいての活用方法をご紹介していきます。

・仮想空間においての共同作業
・社員同士の交流
・全国の社員に対して研修や意見交換会
・顧客が参加できるサービスも可能

仮想空間においての共同作業

全国の拠点や在宅ワークなど社員同士が普段離れている環境においても、共通の体験ができ進捗状況の交換などがしやすくなります。これまでチャットや資料、オンライン会議だけで共有をしていたものが、アバターを使った仮想空間でより現場(オフィス等)で作業しているようなリアル体験が可能となります。

社員同士の交流

アバターは同じプロジェクトを進めている社員同士や特定の条件で社員を集めた空間などでさまざまな活用方法があります。オンライン会議では発言が苦手な人でも、アバターを活用することによってより積極的にミーティングなどに参加しやすくなります。

全国の社員に対して研修や意見交換会

全国に拠点がある企業でも容易に社員研修をすることができます。自分に近いアバターを設定することにより、あたかも実際に研修をしているような環境づくりができます。通常であれば交通費や宿泊費などが必要であり1〜2日かける必要があるところを、移動時間を全くかける必要がなくなります。

さらに共通の空間にいることによって、改めて会社の一員と認識することもあるでしょう。インターネットを利用していることから国内外に拠点がある場合でも同様に研修が可能です。

顧客が参加できるサービスも可能

現在はインターネットやスマートフォンが普及しており、消費者がさまざまな情報を仕入れられる時代です。そこで、消費者のリアルタイムなニーズを聞き出すために商品展示会や意見交換会などでもアバターを使った運用が可能です。既存顧客に参加してもらい、雑談会や交流会など外部の人間とのコミュニケーションツールにもなります。

実際にリアルの場で交流会や商品説明会などをするとコストや手間、また集客面で不安があることもあるでしょう。しかし、仮想空間であればコストや手間を削減しながらも消費者にとっても参加しやすいメリットがあります。

アバター設定方法

アバターの作り方ですが、近年では簡単に利用できるさまざまなツールやソフトがリリースされています。WEB会議ツールによっては、アバターツールと連携できる場合もあります。

ツールやソフトによっても異なりますが、ビジネスにおいてアバターを設定する場合バーチャルオフィスツールを活用することが一般的です。バーチャルオフィスには次のような種類があります。

・リアルなオフィスを再現できるタイプ
・仮想イベント会場を設定するタイプ
・プロジェクトなどチームでの作業効率向上効果のあるタイプ
・管理に特化したタイプ

リアルなオフィスを再現できるタイプ

実際の企業のレイアウトなど、リアルなオフィスを再現できるタイプです。遠く離れた場所にいても出社したような気分になれます。

仮想イベント会場を設定するタイプ

他部署の社員と交流したり、役員と交流するなど普段なかなかコミュニケーションを取れない人とコミュニケーションをとる場を設定します。

プロジェクトなどチームでの作業効率向上効果のあるタイプ

プロジェクトに特化した仮想空間を作ることができます。進捗状況や現在抱えている課題などを共有しながら、アバターを動かしていきます。

管理に特化したタイプ

部屋に入退室ログイン管理を設定することで勤怠管理ができるなど、管理型に特化したタイプです。

いずれのタイプにおいてもアバターは簡単に設定できるようになっています。自分に近いアバターを選択するタイプや、自分の写真をアップロードすることで近いアバターをAIが制作するタイプもあります。いずれの場合においても、IT知識が全くなくても問題ありません。

アバター操作方法

アバターの操作はクリックしたり、ドラッグをするだけであったりと一般的にむずかしいものはありません。自分の分身であるアバターを動かすことによって、話しかけたいアバターに対して、重ねるだけでビデオ通話ができるようになるなどさまざまな操作が可能です。

管理側は参加者が現在どのような動きをしているかを把握する機能を提供しているサービスもあります。そのため、自社にあったアバターツールを活用することが可能です。

ビジネスにおいてのアバター

以上のように、ビジネスにおいてもさまざまなケースでアバターが活用されるようになっています。仮想空間において自分の分身であるアバターを動かすことによって、あたかも自分が動いているような感覚で作業が可能です。

また、全国の支社や海外に在住している社員、在宅ワークをしている社員などともコミュニケーションを簡単にとれることから今後も需要が高まっていくでしょう。

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■メタバース×インナーコミュニケーション Vol.01

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