社内報コラム

見られるためのWeb社内報マーケティング(前編)

見られるためのWeb社内報マーケティング(前編)

見られるWeb社内報を目指して、多くの企業では全社メールによる告知やプレゼント企画といった、さまざまなプロモーションを取り入れています。しかし、一定の効果は得られるものの、それ以上の効果が得られないといったお悩みも耳にします。

そこで今回の記事では、Web社内報の閲覧率上昇を狙える、Web社内報マーケティングについて前・後編に分けてお伝えします。

Web社内報マーケティング=見られる仕組みを築くこと

Web社内報は、従業員自らの意思でアクセスしないと、見てもらえないという点が大きなデメリットとして挙げられます。
このデメリットを克服するにはWeb社内報のマーケティングによる対策が必要不可欠です。
Web社内報マーケティングとは何か?
結論から先にお伝えすると、Web社内報への興味促進や、、Web社内報に掲載した記事を、見てもらうための仕組みを築くことと言えます。

Web社内報プロモーションもマーケティングの一部

Web社内報マーケティングの事例として、全社メールによる告知やおすすめ記事紹介といった手段がありますが、他にもオフィス内や社員食堂のサイネージで新規記事を発信したりすることも、Web社内報プロモーションの一例です。

ポイントは読み手の視点に立つこと

読み手の視点に立って、Web社内報の記事を企画・編集したり、既存記事を見直すことももWeb社内報マーケティングの取り組みのひとつと言えます。
この点を理解していただくために、まずは一般的なマーケティングについてお伝えします。
マーケティングとは何なのかを端的に言うと、プロモーションを含めた、製品やサービスをお客さまに買っていただくための仕組みづくりのことです。

お客さまに買っていただくための仕組みをつくるための「4P」

マーケティングの仕組みを理解する上で役に立つ有名なフレームワークに、「マーケティングの4P」というものがあります。

マーケティングの4Pとは、アメリカのマーケティング学者、E.J.マッカーシーが提唱した、マーケティング戦略のフレームワークで、「Product(製品)」、「Price(価格)」、「Place(チャネル)」、「Promotion(プロモーション)」の、それぞれの頭文字をとったものです。

Web社内報の記事一つ一つを製品と捉える

マーケティングは一般的な感覚では、前述の「Promotion」だと認識されることが多いですが、「マーケティングの4P」が示す通り、製品そのもの、製品の価格、製品を販売する場所も、マーケティングには欠かせないポイントです。

これらをWeb社内報マーケティングで考えたとき、掲載する記事は「Product」に該当します。

では、Web社内報そのものは何かというと、それは記事という製品を陳列するお店であり、メッセージや情報を伝える経路のことですので、「Place」と解釈することができます。また、Web社内報自体の「見栄え」といった点を捉えた場合、「Place」であると同時に「Promotion」と考えることができます。

マーケティングの「Price」は読者にとっての「コスト」である

では、Web社内報で「Price」に該当するものとは?
この考え方をWeb社内報マーケティングに置き換えた場合、社内報は基本的に従業員がお金を支払うことなく、社内情報を得ることができるツールなので、「Price」に該当しないと考えがちになります。しかし、Web社内報マーケティングを考えた際には、社内報の記事は無料だからPriceはゼロと考えるのではなく、読者にとっての情報収集に対する負担と考えることが極めて重要です。

買い手視点に立って考えるマーケティングの4C

マーケティングの「4P」を、買い手視点に置き換えたフレームワークに「マーケティングの4C」というものがあります。マーケティングのフレームワークで最も有名な「マーケティングの4P」は生産者サイドの発想となっていると、アメリカの経済学者であるR.ラウターボーンが指摘したことにより、買い手側の視点に立って発想する「マーケティングの4C」という考え方が提唱されました。

社内報マーケティングは4Cで理解して実践してみる

では、マーケティングの4CのCとは何か。
それは、「Customer Value(顧客価値)」「Customer Cost(顧客が負担するコスト)」「Convenience(顧客の利便性)」「Communication(顧客とのコミュニケーション)」です。

これらを「マーケティングの4P」と対比すると

Product(製品)≒Customer Value(顧客価値)
Price(価格)≒Customer Cost(顧客が負担するコスト)
Promotion(プロモーション)≒Communication(顧客とのコミュニケーション)
Place(チャネル)≒Convenience(顧客の利便性)

となります。

Web社内報マーケティングで「Price」は、読み手の負担だと考えるとお伝えしたように、Web社内報の掲載記事は、4Cの視点で見ると「読者価値」と認識することができます。
同様に、プロモーションは読者とのコミュニケーション、チャネルは読者にとっての利便性と認識することができます。

Web社内報マーケティングの考え方の整理

ここまで解説した内容を整理すると、
① 見られるWeb社内報を目指すならWeb社内報マーケティングを取り組むことが効果的
② 全社メールなどのWeb社内報プロモーションのみならず、Web社内報そのものや、掲載する記事ひとつひとつを、見られるようにするための仕組みを築く
③ 読者の視点に立って企画・編集の立案および改善したりする
④ 「マーケティングの4C」の考えを取り入れると効果的
といったことをお伝えしてまいりました。

次回は「マーケテイングの4C」を活用したWeb社内報マーケティングの実践について詳しくご紹介させて頂きます。乞うご期待ください。

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