社内報コラム

【リニューアル事例】若手社員のインタビュー企画でコミュニケーションを活性化

【リニューアル事例】若手社員のインタビュー企画でコミュニケーションを活性化

社内報のリニューアルの課題の一つとして、「若手にもっと読んでもらえる社内報にする」ことをあげるお客さまがいらっしゃいます。その背景には、仕事に対する価値観が多様化するなかで、社内報を通じて、若手のモチベーションを高めたい/若手の会社に対する帰属意識やエンゲージメントの強化を図りたいといったことがあげられます。そこで今回の記事では、若手社員の社内報に対する興味を惹くことに加えて社内コミュニケーションの活性化を実現する、若手社員インタビュー企画の成功事例をご紹介します。

若手社員インタビュー企画のねらいと効果

若手社員にインタビューを行う企画のねらいには

  • さまざまな価値観を知る
  • たくさんの若手社員に読んでもらえる社内報にする
  • 若手社員と先輩社員のコミュニケーションを促す
  • 若手社員のモチベーションを高める
  • 社内報の企画の幅を広げる

などがあります。
これらについて、それぞれ少しずつ掘り下げてその意図や背景をお伝えします。

さまざまな価値観を知る

近年、重要な経営方針の一つにダイバーシティを掲げる会社が非常に多くなってきました。そこで、社内報でもさまざまな社員の価値観を共有する企画を立てる機会が増えているのですが、特に若手社員の価値観は多種多様で、非常に新鮮な視点を提供してくれることから、さまざまな価値観を知るための企画として、若手に着目する会社が増えてきています。

たくさんの若手社員に読んでもらえる社内報にする

一般的にたくさんの社員の顔や表情がわかる写真が掲載されている社内報は閲読率が高いのですが、若手社員がたくさん掲載されている社内報は、若手の社員からも支持が高い傾向にあります。できるだけ多くの若手社員を掲載できる企画や、一人の若手社員を深く掘り下げて紹介する企画を立てて閲読率の向上を図っています。

若手社員と先輩社員のコミュニケーションを促す

人財開発や組織の活性化に向けて、上司や先輩と若手とのコミュニケーションを重要視する会社が増えてきました。しかし先輩社員と若手の価値観が異なることからなかなかコミュニケーションがうまくいかないこともあります。そこで、社内報によって先輩社員が若手のさまざまな価値観を知ることで、先輩社員が若手とコミュニケーションをとったり若手のチャレンジを促せるような企画を組むケースが増えてきました。

若手社員のモチベーションを高める

社内報で若手社員がしっかり紹介されていると、会社が若手社員を重要に感じているというメッセージとして読者に伝わります。若手社員を掲載する記事は、掲載された社員のみならず、それ以外の若手社員のモチベーションアップにもつながるのです。

社内報の企画の幅を広げる

企画のバリエーションが豊かな社内報は、読む側にとっても飽きることが少なく、楽しく読むことができます。若手に登場してもらう企画は、楽しく読める切り口を取り入れやすく、その結果として社内報全体の企画の幅が広がります。

若手社員のインタビュー企画の成功事例

このように若手社員に登場してもらう企画には、さまざまな効果が期待できるのですが、ポイントは、若手社員の考え方や意識、興味関心を洗い出すことです。その主な方法は

  • 一人を対象にインタビューする企画
  • 複数の若手社員による座談会

です。

一人の若手を対象にインタビューする企画

若手社員をインタビューする連載コーナーの成功事例を紹介します。この企画では、入社1年目から3年目程度の、仕事の成果や職場内での好影響といった効果を出している若手社員を人選し、毎号インタビューを掲載しました。インタビューは仕事内容と仕事に対する意欲、やりがい、業務品質向上のためにしている工夫や努力、意識していることに加えて、以下のような毎号共通の質問を用意しました。

  • 自分自身にとって「仕事」とは何か?
  • 仕事以外の時間や休日は主に何をしている?
  • 無人島で1カ月過ごすとなったら何を持っていきたい?
  • 部下ができたらどんな上司として見られたい?

などの質問です。
共通の基準があることによって、多様な考え方を浮き彫りにすることがねらいです。この企画は、読んで楽しめることや若手の価値観の断片を知ることができるのはもちろん、これを読んだ中堅やベテラン社員が、職場の若手社員の価値観や考え方などを知って会話をするきっかけとなり、職場内のコミュニケーションの活性化に寄与した事例となりました。

複数の若手が登場する座談会「風」企画

座談会の企画は特集で行うことが多いと思いますが、たくさんの価値観を共有するというねらいのもと、ある企業では連載コーナーとして毎号掲載することにしました。そして、この企業では、実際の座談会は行わず、一人ひとりにインタビューすることによって記事を作成しました。実は、座談会にするとどうしても発言量に差が生まれてしまったり、他者の意見や反応に影響を受けて、本当の考えが出てこない場合があります。そこで、一人ひとりにインタビューを行い、編集で座談会調の表現にしたのです。座談会調で編集することで、さまざまな意見を同時に掲載し、価値観の違いや広がりを見せることができます。さらに、一人でも多くの若手社員が社内報に登場する機会を提供することに成功しました。

まとめ

さまざまな立場の人に出ていただいたり、できるだけたくさんの人に出ていただける社内報にすることは、社内報を発行する上で非常に重要な考え方です。そして、社内報づくりを担当するにあたっては、ただ多くの人に出ていただくだけではなく、いかに価値ある情報として全社員に伝えるかということが、決して欠かしてはいけない大切な考え方だと思います。また、たくさんの人に気持ちよく出ていただくためには、社内報が愛されるツールであることも大切。発行目的はもちろんですが、こうした考え方もしっかり組み入れた社内報づくりに向けて、私たちはそのお役に立てる情報を今後も引き続きお届けしてまいります。

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