【コロナ時代の社内報】自身で撮影する際の注意点と依頼の仕方
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い撮影ができず、社内報に出ていただく方ご自身に写真の提供を依頼する機会が増えていると思います。そこで今回の記事では、withコロナ時代の社内報づくりはもちろん、Afterコロナにも役立つ、写真の撮影依頼のポイントについてお伝えします。
スマホでOK!加工アプリを使わず明るい場所で撮影を
近年はスマホの画質が非常に良くなり、社内報に掲載する写真を撮影していただく場合でもスマホの写真で問題はほとんどありません。ただ、画像加工アプリで撮影した写真や、加工された写真は画質が落ちている可能性がありますので、標準搭載の撮影アプリで撮られた写真を送ってもらうなどの注意点はあります。
そのほか、より良い社内報づくりのために、撮影をお願いする方にあらかじめ伝えるべきポイントがあります。
撮影の依頼時にあわせて注意をお願いすること9点
1. 画像の自動加工やSNSアプリのカメラ機能は使用不可
2. 屋内では直射日光があたらない明るい場所を選ぶ
3. 逆光にならないように気をつける
4. 服と同系色の背景は避ける
5. 背景の壁に対してある程度距離をおき、正面からではなく斜めの位置から撮影する
6. 同一記事に対して複数の方に依頼する場合は、ヨコ型かタテ型かを指定しておく
7. スマホの角度は地面に対して垂直で撮る(料理写真などは除く)
8. 画面の周囲にやや「ゆとり」を残す
9. 何枚か撮っていただき一番良いものを選ぶ
それぞれ具体的にお伝えします。
画像の自動加工やSNSのアプリに付いているカメラ機能は使用不可
最近は画像の自動加工アプリが人気ですが、それらのアプリは印刷用の画像としては画質が粗くなる場合が多く、紙の社内報には不向きです。
また、LINEやFacebook、InstagramなどSNSに搭載のカメラで撮影した画像も、自動的にデータ容量を軽くする機能があり、画質が落ちる可能性がありますのでこれらを用いた撮影も避けていただく方が安全です。
屋内では直射日光があたらない明るい場所を選ぶ
撮影をお願いする際、屋内で撮影する場合は直射日光のあたらない明るい場所を選んでいただきましょう。
直射日光があたる場所での撮影を避ける理由はいくつかあります。
- 逆光になりやすい
- 被写体が暗くなる
- 背景が真っ白になる
- 陰影が強すぎる
- 髪の毛が明るくなりすぎる
撮影場所は、室内の明るい場所を選んで撮っていただくことが望ましいですが、直射日光が差し込む窓際などではないことを注意事項としてお伝えしておきましょう。
逆光にならないように気をつける
屋外で撮影する場合は、逆光にならないように気を付けていただきましょう。
逆光で撮影すると、レンズに光が直接あたりフレアと呼ばれる現象が起こって色ムラが激しい写真になってしまう場合があります。このような理由から、屋外で撮影する場合は、基本的には逆光にならないようにお伝えしておく必要があります。
服と同系色の背景は避ける
服と背景が同じような色だと、顔ばかりが強調された写真になる可能性があります。
また、服と背景の境目が分からず、切り抜き処理ができない場合があります。そのため、写真をどのように配置するかを明確に決めていない段階で撮影を依頼する場合は、服と同系色の背景での撮影を避けていただくように伝えておきましょう。
背景の壁に対してある程度距離をおき、正面からではなく斜めから撮影する
撮影をお願いしてお送りいただいた写真を見たときに、壁にくっきりとした影が写っている写真を受け取られたことはないでしょうか?
これは撮影時に壁から50cm以上離れて撮影していただくことで、ほぼ解消されます。
また、壁に対して真正面から撮影すると、証明写真のような平面的で奥行きのない写真になります。壁に対してやや斜めから撮影していただくと、動きが感じられたり、奥行きのある雰囲気の良い写真になります。
同一記事に対して複数の方に依頼する場合は、ヨコ型かタテ型かを指定しておく
スマホではタテ型、デジカメではヨコ型で撮影する方が多く、その結果、集まった写真がタテヨコばらばらということが起こります。
デザインが決まっている場合は、デザインにあわせてタテ型かヨコ型か指定しておきましょう。撮影を依頼する時点でデザインが決まっていない場合は、どちらかに統一して依頼することをオススメします。
スマホの角度は地面に対して垂直で撮る(料理写真などは除く)
かっこいい写真を撮ろうとして、カメラを斜めに傾けて撮影される方がいらっしゃいます。記念写真としてはもちろん問題ないのですが、社内報の誌面に切り抜き処理をせずに掲載する場合は、一人だけ歪んだ写真のように見えてしまう可能性があります。撮影していただく際は、スマホやカメラの角度は地面に対して垂直で撮っていただくように依頼しましょう。
画面の周囲にやや「ゆとり」を残す
写真を依頼すると、頭の先や指先、足の先、肩などが切れた写真やアップの写真が送られてくる場合があります。撮影を依頼する際には、頭の上や手の横、足の下に少し「ゆとり」を残して撮影していただくように伝えておきましょう。
何枚か撮っていただき一番良いものを選ぶ
社内報用に写真を依頼した場合、1枚だけしか撮影されない方が非常に多いです。
撮影を依頼する際には、複数枚を撮影した上で選んで、一番良い写真を一枚送っていただくように伝えておきましょう。
まとめ
新型コロナウイルスが感染拡大して以来、社内報制作の企画や取材、デザインなど、さまざまな工程で、これまでにはなかった制約や制限が生まれました。そのひとつに、社員の皆さまご自身に撮影を依頼することも含まれるのではないでしょうか。その際、負荷があまり大きくないように、また、再撮影などの二度手間や三度手間にならないためにも事前に注意事項をお伝えするようにしてください。できれば依頼する前に、ご自身で試してみられることをオススメします。
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