社内報で困るネタの見つけ方と企画・テーマ例をご紹介
社内報を作り続けていると、ネタが尽きてマンネリ化を感じることはないでしょうか? 社内報の担当者を悩ませ続ける代表がネタ。そこで、今回の記事では社内報のネタについて、その見つけ方・集め方と生かし方についてご紹介します。
社内報のネタ元となる「テーマ」は無数にある
社内報の代表的なテーマには次のようなものがあります。
社内報企画のテーマ事例
- 経営理念
- 創業の精神
- 経営メッセージ
- 経営方針
- 経営者の思い
- 経営者エッセイ
- 社長の人間像
- 長期ビジョン
- 中期経営計画
- 経営戦略
- 成長戦略
- 経営のトランスフォーメーション
- 役員メッセージ
- 役員の経歴
- 部門長メッセージ
- 決算・財務情報
- 経営・事業環境
- 経営課題
- 社外取締役コメント
- 外部パートナーコメント
- 価値創造ストーリー
- ビジネスモデル
- DNA
- らしさ
- コンピテンシー
- ケイパビリティー
- エンジニアリング
- 経営体制
- 新体制
- 新組織
- アライアンス
- 部署・職場
- グループ会社
- 新入社員
- 先輩社員
- 同期・同僚
- 先輩・後輩
- 同郷
- メンター・メンティー
- 働き方改革・新しい働き方
- 多様性・ダイバーシティー
- 安全
- 危機管理
- BCP・BCM
- コンプライアンス
- モラル・モラルハラスメント
- マナー
- 社員の家族
- 企業文化・風土
- 歴史・沿革・エポックメイキング
- 新制度
- 新システム
- 労働安全衛生
- 健康管理・健康増進
- メンタルヘルス
- 社会活動・ボランティア・慈善活動
- クラブ・サークル・同好会
- OB・OG
- 学習・自己啓発・能力開発
- 趣味・特技・プライベート活動
- お気に入り・おすすめ紹介
- ライフスタイル
- 意識調査
- 嗜好調査
- 研究・研究活動
- 新事業開発
- 新領域開拓
- 新製品・新サービス開発
- 新技術開発・新技術導入
- 新市場開拓
- グローバル展開
- 営業・販売
- 製品・サービス
- 特殊技術・高度技術
- マーケティング
- プロモーション
- ブランディング活動
- コーポレートコミュニケーション活動
- 生産・生産技術
- 品質管理
- 施工
- 顧客・ユーザー・ファン
- スマート社会
- クリーンエネルギー
- 近未来テクノロジー
- 持続的な成長・発展
- 地域コミュニティー開発
- 地方創生・地域再生
- 社会・文化
- 自然災害・気候変動
- テロ・犯罪組織・紛争
- 超高齢化社会
- 食糧問題
- 人口爆発問題
- ジェンダー問題
- 地球温暖化問題
- 海洋汚染問題
- 人種問題
- 貧困問題
- 人間関係
- やりがい
- エンゲージメント
- エンパワーメント
- 各種スキル・テクニック
- 一般知識・常識
- トレンド情報やキーワードの解説
これだけで100以上のテーマがあります。
そして、これらの中にはさらに細分化することができるものが多々ありますし、改めて「ネタ」をリスト化しようとすると、300件はあるのではないでしょうか。
こう考えると社内報のネタが尽きることはないように感じます。けれども、ネタがなくて困るご担当者が多いということも事実。
では、これほどまでにたくさんのテーマがありながら、なぜ「ネタ」に困るのかというと、それはおそらく「みんなに読まれる社内報のネタ」にお困りなんだと思います。
みんなに読まれるおもしろい社内報のネタ
みんなに読まれる興味深い社内報のネタ
みんなに読まれる仕事の役に立つ社内報のネタ
みんなに読まれる元気な気持ちになる社内報のネタ
みんなに読まれる新しい知識が得られる社内報のネタ
こう考えると、どんなネタが良いのか悩んでしまうのです。そこでここからは、これらのネタを見つける方法について、お伝えしてまいります。
みんなに読まれるための社内報のネタの見つけ方
作り手の個性や感性をもとにした社内報のネタの見つけ方、それは普段の生活の中から人が興味を示している情報やモノを知るということです。
テレビ
テレビ番組は参考にしやすい情報です。テレビ番組は人が興味を示さなくなると、すぐに最終回を迎えるため、長く続いている番組は視聴率を調べるまでもなく人気があると判断できるため、社内報にとって非常に有効なネタ元となります。
たとえば、「○○芸人」など何かを切り口として芸人を集めて、それぞれがエピソードを紹介する番組があります。これを社内報に応用すると、組織に縛られない切り口、たくさんの方が興味を持ちそうな切り口、知ると意外におもしろいと感じられる切り口で、社員どうしをつないで紹介するネタとして生かせます。
趣味
世の中には「マンホーラー」や「墓マイラー」といったような、極めてマニアックなことを趣味にしている方がいます。特集や連載コーナーのテーマとして取り上げることは難しくても、職場紹介や営業所紹介などのご当地紹介コラムのネタとして、その地域のマンホールや、ご当地自慢の歴史上の人物の墓碑など糸口として、その地域の特徴を語ることもできます。
雑誌
王道中の王道、雑誌からもたくさんのヒントを得ることができます。
女性向けのビジネス誌の特集を見るだけでも、手帳の活用やお金の貯め方、習慣、運動、心の断捨離、勉強や教養、モノ選びのコツなど、人が興味持ちそうで、役に立ちそうなネタにあふれています。
これらをそのまま使うのも良いですし、社内報としてどのように加工することが望ましいのかを考えて活用することで社員の皆さまに興味を持っていただける新しいネタにすることができます。
社内報の記事として世の中のネタを加工する方法
次は、実際にその情報や切り口を、社内報の記事として活用するための方法をお伝えします。
ネタを社内報の記事として活用する方法
- ネタの種を白紙の真ん中に書く
- 社内報としての「ねらい」を書き出す
- 仮タイトルを考えて書き出す
- 情報の集め方を考える
1.ネタの種を白紙の真ん中に書く
これは頭をやわらかくするためです。世の中から得たヒントを、社内報のネタとして活用するプロセスで一番大切なことは、気軽な気持ちで自由に発想するプロセスを楽しむことです。これを罫線が引かれているノートや、ワードなどで考えようとすると、自由な発想をしているように感じても、実はリスト化して考えていたり、論理的な思考になっていたり、アイデアの広がりを制限してしまいます。
2.社内報としての「ねらい」を書き出す
次に、紙に書いたネタの種のまわりに、そのネタに見合う社内報らしい「ねらい」をたくさん書き出していきます。
このとき、もっとも大切なことは、アイデアをたくさん考えて書き出すことです。社内報らしさを強く意識しすぎることによって、アイデアがあまり出ない場合は、このネタを社内報に取り入れたい理由や意図をたくさん書き出してみてください。
ある程度の数が集まると、今度は書き出したアイデアのなかで、なんとなく実現できそうだと感じるものに、仮タイトルをつけていきます。
3.仮タイトルを考える
仮タイトルをつける意味は、自由に発想していたときひらめいたイメージや、それを社内報に取り入れてみたいという思いを、記憶ではなく記録として残すことにあります。
また、仮とは言えタイトルを考えることは、そのアイデアを企画に向けて深めていくことにも役立ちます。
こうして、ねらいと仮タイトルが記されたアイデアは、単なるネタではなく、かなり企画としての体裁に近づいています。
ただ、そのアイデアを社内報で実現するためには、そもそもその企画が成り立つのかどうか、つまり実現可能性があるのかどうかを検証する必要があります。
4.情報の集め方を考える
その検証のもっとも効率的で確実な方法は、どのように情報を集めるかを考えること。つまり人選や募集をどうするかを考えることで、そのアイデアが企画になるかどうかを測ります。
こうした一連のプロセスを、手が空いたときや通勤の移動中などに少しずつ取り組みながら、書き出したものを紙や写真データで残していくと、ある程度の期間が立ったときに、手元にはみんなに読まれる社内報のネタがふんだんに溢れていることになると思います。
企画づくりのための情報収集についてはこちらへ
まとめ
今回は社内報のネタについて、それを見つけるコツをお届けしてまいりました。
企画を立てるコツの一部としてお役立ていただけるのではないでしょうか。私は社内報づくりの醍醐味のひとつは、ネタづくりも含めた企画にあると思います。そして、企画は企画という言葉が示す通り、誰かのために何かを企てることとそれを画く(えがく)というサプライズづくりに匹敵する魅力がある仕事だと思います。ご担当者の皆さまの仕事の楽しみづくりのお役に立つことができれば幸いです。
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