【社内報のネタ】みんなでお互いの健康と元気を支えあうネタ9選
社内報の改善や見直しを考えるときにおさえておくべきポイントのひとつに、働き方の多様化が急速に進んだことがあげられます。その結果、さまざまな職場でコミュニケーションをとる機会が減ったり、業務以外の関わり合いを持てなかったりしつつあります。
そこで、従業員同士が改めてお互いの近況や活動を伝えあえる機会をつくるために、今もっとも関心が高まっているテーマのひとつ「健康」に焦点をあてた社内報のネタをご紹介します。
従業員同士が健康情報を共有する意義とアイデア
リモートワークやオンラインミーティングなど働き方の多様化は、業務の効率性や働き方の自由度の向上とさまざまな課題の解決が図れる一方で、人と直接顔を合わせる機会が大幅に減ることが問題となりがちです。
人と会わずに仕事をしていると、無意識のうちにストレスをためてしまうなど、従業員の健康に少なからず負荷や負担がかかる可能性があるのではないでしょうか。
今回は、従業員同士が関わりあえる点と、健康への取り組みの参考になる情報を提供する点の2つの方向性を掛け合わせた、従業員の皆さまがお互いの健康と元気を支え合う社内報企画を厳選してご紹介します。
→「健康経営」とともに、話題になることの多い「ウェルビーイング」についてはこちらへ
お互いの健康と元気を支えある社内報の企画9選
1.やっている人に教えてほしい! その健康法のいいところ
2.教えて!朝のアイドリングルーティーン
3.心の疲れやストレスを実質ゼロにする私の方法
4.元気の源!おばあちゃんの知恵袋
5.試して納得! 眠りの科学 実践編
6.簡単!時短!おすすめお手軽健康レシピ
7.負けない自分を手に入れるためのこだわりアイテム
8.絶対使ってみて!みんなのおすすめセルフケアアプリ
9.健康づくり わたしのコミット
1. やっている人に教えてほしい! その健康法のいいところ
健康づくりの取り組みを始めるきっかけがつかめず、ついつい後回しにしている方々に、そのきっかけを提供する企画です。
従業員の方々が取り組んでいる健康法を全従業員アンケートで集計し幅広く紹介します。
健康には「運動」「食事」「休息」という、いわゆる「健康の三要素」があります。この企画は、この3つの視点に「その他」を加えて、健康のために意識して取り組んでいること、その頻度や続けている期間、その取り組みのおすすめポイントや、続けるコツなどを紹介します。
2. 教えて!朝のアイドリングルーティーン
毎朝の習慣として健康のための取り組みを行っている方に、その内容や方法などを聞いて紹介します。
ポイントは、朝の取り組みが日々の健康のみならず、午前中の意欲や1日の生産性にも影響することを踏まえて、タイトルを「アイドリング」としているところ。
ですので、この企画の場合は、仕事で望ましい成果や結果を出し続けている方に登場いただきましょう。人事部門や部門長などに協力を得たり、社内表彰の受賞経験者をターゲットにして依頼すると効果的です。
3. 心の疲れやストレスを実質ゼロにする私の方法
健康のなかでも、少しメンタルヘルスケア寄りの企画です。
メンタルヘルスケアについてはこれまでの社内報でも、さまざまな方法を用いながら主にストレス解消法や予防策を紹介されてきた会社も多いと思います。そのような点も踏まえて、ここでご紹介するのは「実質ゼロ」という視点を従業員の方々に提供する企画です。
ポイントは、ストレスをなくす方法ではなく、別のことで結果的にストレスを打ち消す方法を紹介すること。ストレスを感じることがあっても、好きなことをすることでそのストレスを忘れてしまう点に着目して、ストレスも忘れてしまうくらい熱中することを従業員の皆さまから募って紹介します。
4. 元気の源!おばあちゃんの知恵袋
仕事にもプライベートにも役立ち、さらに少しだけ「ほっこり」も届けることができる企画です。
おばあちゃんの知恵袋、いわゆる暮らしのなかで昔から伝えられてきた民間療法や生活の知恵は意外と今でも実践している人も多いかと思います。実際にその知恵のなかには科学的に効果があると立証されているものも多いそうですが、そうして受け継がれてきた知恵は、いわば科学がまだ発展していないなかで、長い時間をかけてたくさんの人が試行錯誤して築きあげられてきた健康に生きるための叡智であり、今風の言い方をすると健康のための集合知と言えます。
このノウハウを受け継ぎ実践している従業員の方々から募り広く共有する価値は高く、さらにはどこか人の温かみを感じられる、ほっこり感のある企画となることが期待できるため、今こそ社内報に取り入れる価値の高いアイデアだと考えられます。
5. 試して納得! 眠りの科学 実践編
休息のなかでも「眠り」はフィジカルとメンタルの双方を整えてくれる日々のコンディションを万全にするための最良の手段です。しかも、現代社会の大きな問題のひとつであるとともに、労働時間に対する問題として他の先進国からも懸念がしめされるほど、日本では休息はおろか十分な睡眠を確保することが難しいといった現実があります。
こうした問題意識を解消するためにも、あるいは働き方改革をテーマとした企画としても、社内報で睡眠をテーマとして取り上げる意義は大きいと考えています。
また、このような社会的な背景や、個人の意識として睡眠への注目度が高まり続けていることに加えて、最近はより良い睡眠を得るための方法や睡眠をサポートしてくれる安眠グッズ、快眠を支えるスマートフォンのアプリや、アプリと連動して睡眠の深さなどを計測する活動量計なども充実しています。
従業員のなかにはこれらの情報やアイテムを用いて、何らかの工夫をしている人も多いのではないかと推察できますので、従業員の皆さまのなかに埋もれている有益な情報を掘り起こすスタンスで取り組まれてはいかがでしょうか。
6. 簡単!時短!おすすめお手軽健康レシピ
次は「食事」をテーマにしたアイデアです。
オフィスで働いていた方々が自宅で仕事をする機会が増えていますが、働き方の多様化が進むことを想定すると、昼食を自宅でとる方は今後も増えると考えられます。
また、在宅勤務中の一人暮らしの方たちの健康は会社としても大きな課題だと言えます。
そこで、忙しいながらも健康に留意して日々自炊している従業員の方に、料理初心者でも簡単かつ短時間で、できればコンビニでも手に入る調味料で作れるレシピを紹介し合える企画はいかがでしょうか。従業員の皆さまに役立つばかりでなく、興味を持ってもらいやすい企画です!
7. わたしを支えるモチベーションアップ&メンタルケアアイテム
続いては従業員の愛用品紹介系のネタです。
「勝負服」「勝負飯」など、「勝負〇〇」と言われるものがありますが、勝負の相手は自分以外の誰かではなく、心のなかにいる弱気の自分を指しているそうです。
この考え方をとらえて、自分に負けてはいけないタイミングでモチベーションを高めたり、メンタルを支えてくれるアイテムなど、従業員の方が「ここぞ」というときにお守りのように愛用しているモノや、ついつい弱気になってしまうときに自分自身に発破をかけるためのモノなどを紹介・共有する企画です。
掲載対象にするモノについて、道具だけではなくネイルやフレグランスなども対象にすることで、インクルーシブな風土づくりといった意図を含めることも可能となります。
8. 絶対使ってみて!みんなのおすすめセルフケアアプリ
こちらも愛用品紹介系のネタですが、先ほどの「負けない自分を手に入れるためのこだわりアイテム」とは異なり、普段愛用しているスマートフォンのアプリに絞って紹介し合う企画です。
さまざまな健康づくりをサポートしたり、ウエアラブルデバイスと連動させてランニングや筋トレの目標管理を行ったり、今や健康はアプリで管理が標準となりつつあるくらい、非常に便利な状態にあります。
ただその一方で、あまりに豊富にあるためにどのアプリを使えば良いのかわからないといった問題が発生しています。
そこで、インターネット内の情報よりもはるかに信ぴょう性の高い情報源として、従業員同士で便利なアプリをおすすめしあう企画を行い、健康づくりに取り組む従業員を一人でも多く生み出すきっかけを提供します。
9. 健康づくり わたしのコミット
健康づくりに目標を持って、日常的にしっかりと取り組んでいる人に焦点をあてて、どのような考え方で何に取り組んでいるのかを、少し深く掘り下げて聞く企画です。
健康づくりの取り組みの壁は、「何から手をつければ良いのかわからない」、「なかなか継続できない」、この2点です。ここを着眼点に、この2つの壁を乗り越える要因は「目標」を持つことと仮定し、編集としてはそのバリエーションを伝える展開を目指します。
健康づくりを共有し合う企画のポイントは「まねる人」を生み出すこと
さて、健康づくりに関するアイデアをご紹介してきましたが、これらのアイデアはいずれも従業員参加型の企画です。
従業員参加型のねらいは、読者が社内報で紹介されている取り組みを真似て、自分も何かやってみようという気持ちになってもらうことです。
ですので、内容は、健康づくりの取り組みの内容だけではなく、その目的や目標をはじめ、取り組みを始めたきっかけや続けるコツ、どんなタイミングでどのくらいの頻度で取り組んでいるのかなどを具体的に紹介して、これを機会に自分もちょっとやってみようかなといった読後感が得られるようにします。
このような気持ちを生み出すために、誌面にはできるだけたくさんの方に出ていただきましょう。
また、ランダムに掲載すると単調な雰囲気になりがちですので、投稿していただいた情報をもとに、カテゴリー化して分類して見せるなど、ページの流れに展開を持たせる方法を考えて、読者を飽きさせることなく楽しい印象で見せることが大切です。
見せ方の注意点のひとつは、写真の取り寄せが難しいものがあることです。
その点も考慮して、写真があってもなくても成り立つように、たとえば生活のタイムテーブルや週間スケジュールなど、グラフやチャートをカラフルなビジュアルで配置することをあらかじめ想定しておくと、デザイン段階で悩むことが少なくなります。
最適な方々に登場していただくための人選のコツ
さて、従業員参加型の企画において、最大の課題は、社内報に登場していただく方の「人選」ではないでしょうか。
ただ、健康に関しては、他のテーマと比較すると誰が一所懸命取り組んでいるか、普段の雰囲気や印象から察しがつきやすいことから、見た目で選ぶ方法も考えられます。
その際は編集委員の協力を得たり、さまざまな部署の部長や課長をあたってみることになります。編集委員体制がなかったり従業員数が多くて部課長クラスの方に直接問い合わせることが難しい場合は、同期や知り合いをたどって心あたりのある方を紹介していただく方法もおすすめです。
社内報のネタがなくてお悩みではありませんか?ネタの見つけ方、テーマ例についてはこちらへ
まとめ
従業員の健康は、ESG経営や持続性のある経営を実践する上で極めて重要なテーマであり課題だと認識する企業が増えてきています。
従業員側の視点で見ても健康に関する意識は日に日に高くなってきています。
こうした2つの側面からも社内報では連載コーナーとしてはもちろん、年に1回程度は特集としてしっかりとしたスペースを割いて取り入れる意義は大きいのではないでしょうか。
今回の記事では「従業員同士のコミュニケーション活性化」の視点で健康をテーマとするアイデアをご紹介しました。ぜひ、皆さまの社内報での掲載を検討してみてください。
りえぞん企画では、健康スペシャリストとともに健康コンテンツの企画・ご提案をしています。コンテンツのみのご相談もお受けしておりますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
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