【社内報のネタ】職場間の壁や垣根を取り除くネタ9選
読まれる社内報には「会社全体を見渡すことができる」という共通の特徴があります。
特に近年は組織の専門化や細分化が進んだり、会議のオンライン化が取り入れられるケースが増えたりするなかで、全社を俯瞰したり他の職場を知ったりする機会が減る傾向にあります。そこで今回の記事では職場間の壁や垣根を取り除く社内報のネタをご紹介します。
職場間の相互理解を促すための社内報のネタ
社会の成熟によって求められる業務品質やレベルが高まり続けるなかで、さまざまな業種や業界で組織の専門化や細分化が著しく進んでいます。また、ますます加速する経済のグローバル化に対して、会社の生産性を飛躍的に高めるために、全社的な視点で組織の枠を超えた連携やその強化、あるいは活性化の重要性も高まり続けています。
このような動きに対して社内報としての重要な点は、組織や従業員一人ひとりのタテヨコナナメの関係性をより濃密にすること、つまり組織と組織、人と人との心理的な壁を低くし続けることだと考えられます。
この記事では職場間の壁や垣根に焦点をあてて、それらを取り除くことに役立つネタを9つ厳選してお伝えします。
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やって良かった!ワクワクお仕事エピソード
さまざまな現場でがんばる若手に登場していただき、それぞれのチャレンジによって得た仕事でのワクワク体験を披露しながら仕事の内容を紹介してもらう企画。
業務内容だけではなく仕事の魅力やワクワクするポイントをお互いに紹介し合うことで、感情や情緒をともなった従業員間の関係づくりに寄与させます。
人で見るウチの会社のお仕事マップ
社内にどのような仕事があるのかがわからない状態では、会社の一体感が生まれづらくな、組織をまたいだプロジェクトのスピード感を得づらいといったことが起こります。
そんな問題が社内のあちこちで起こっている状態は、目には見えない大きな損失を生んでいると考えられます。
少しでも未然に防ぐために、さまざまな仕事を人を通してリレー式で紹介するこの企画。人を起点とすることで、従業員の社内人脈や社内ネットワークづくりにも役立つ可能性があります。
心に秘めた思いを大公開!職場別プロ意識図鑑
望ましい成果を出し続けているプロ意識の高い従業員には仕事に対する高い誇りやポリシーがあることが多いのですが、そういった方々を人選して仕事風景の写真や仕事の内容とともに、プロとしての考え方や譲れない点などを聞く企画。
ポイントは編集サイドから見たプロフェッショナルの姿について、図鑑のように解説を加える点。
社内報にこれまでも従業員紹介コーナーを設けている場合でも、対象となる従業員の仕事の内容や仕事への意識をかっこいい写真とともに掲載するなど今までと少し変えてみるヒントとしてご活用ください。
裏ネタ公開!ウチの職場の七不思議
職場を紹介するコーナーを社内報に設けている会社は多く、内容としては職場の仕事内容や従業員を紹介することが多いかと思いますが、連載し続けるコーナーとしてどうしてもマンネリ化しやすい傾向にあります。
そこで少し手法を変えて、職場の個性を「なぜ〇〇は〇〇?」「ウチの意外な〇〇」「〇〇ってウチだけ?」などの表現で、七不思議と銘打って、職場を興味深く魅力的に紹介していただき、いろいろな職場の特徴や雰囲気、そこで働く人たちのことを楽しく紹介する内容にしてみてはいかがでしょうか。
不思議がいっぱい!モノづくりの現場と仕組み
これは技術関連の職場や製造に関わる職場を紹介するアイデアです。
モノづくりの現場には、その現場で働く人でなければ知り得ないことがあふれています。そんな現場を「不思議」という切り口でひも解きながら紹介してみてはいかがでしょうか。
さらにデザインも解説文も、子どもたちでも興味深く楽しめるような表現にすれば、家族の皆さまにも楽しんでいただける企画になります。家族とのコミュニケーションや子どもたちの興味、疑問などを通じて社内のさまざまな現場を知ることができる企画にすることができます。
職場座談会 成果を生み出す不文律
他の職場で働いている人たちと仕事をすることで見えてくることは、その職場に求める役割に留まりがち。けれども、職場間の壁や垣根を取り除くためには、外部には見えない努力や工夫など、役割の裏側にあることをお互いに知り、思いを分かち合うではないでしょうか。
このアイデアは仕事の内容や役割ではなく、それぞれの職場の裏側にある働く人たちの意識や想いにフォーカスして、それらを職場座談会であぶり出すもの。
このアイデアで留意することは、誌面に用いる写真を座談会風景だけで終わらせるのではなく、座談会で出てくる話題に関連する写真や、働く姿を見せる写真を掲載して、仕事の工夫や努力を語る文章と併せて、職場の日々の雰囲気や仕事の内容を写真で紹介する点にあります。
住めば都 世界を旅するオンライン座談会
海外拠点で働く日本人の従業員の方々をオンラインでつないで語り合っていただくアイデアです。
海外の拠点では日本国内の職場のような環境ではなく、さまざまな職種や立場の方が同じフロアでコミュニケーションしながら働かれていることが多く、さらには現地で採用された従業員とも文化や習慣の垣根を越えたり、価値観を受け入れたりしながら働かれていることも多いと思います。
このような方々に、日本で仕事をしていたときと比較しながら、ダイバーシティやインクルージョンの視点も含めて、価値観や文化が異なる人と共に働く意義やおもしろさ、気づきを語り合っていただき、組織の壁や垣根を越えて働くことの大切さや可能性を全社に共有するコーナーを設けてみてはいかがでしょうか。
潜入!ドローンで見る職場見学会
さまざまな現場にドローンを取り入れる会社が急速に増えてきています。
ある会社の取り組みを例に挙げると、ドローンを用いて製品ができ上がる工程を連続的に見せる、これまでは叶わなかった見せ方での情報共有を実験的に取り入れたりされています。
こうした取り組みは社内報でも決して不可能ではなく、ドローンから見る視点や視線で会社の中を見せるるなど、未知の大きな可能性を秘めています。
社内報の新しい実験の一つとして、職場をドローンで撮影して紹介するアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
生配信チャンネル あの仕事の現場と人
Web版の社内報を取り入れる会社が増えるなかで、映像のコンテンツを取り入れたり動画配信で生の情報を共有したりする動きが生まれてきています。
社内報は情報を従業員に伝えるという機能はもちろんですが、さまざまな現場に足を運んで情報を集める取材機能があります。
この取材機能と情報伝達機能は紙版の社内報では常にタイムラグが発生していましたが、Webを用いた社内報ではそれを同期化させることができ、ライブ感のある情報伝達が可能となりました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)や5G時代の社内報を考える上でぜひこのような企画を通じて、最新のデジタル技術やデジタル環境を活用した新しい社内広報の在り方を開拓してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回の記事では職場間の壁や垣根を取り除くアイデアをご紹介しました。いずれも単なる職場紹介関連のアイデアではなく、今後の社内報の役割や在り方も含めてご紹介させていただきました。
社内報ラボではこれからの社会の動きや働き方の変化に対して、社内報をどのように対応させていけば良いのか、さまざまなアイデアとともにご紹介しますので、ぜひご期待ください。
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