社内報コラム

【イベント開催レポート】インターナルコミュニケーションについて語り、学び、気づきを得る「第2回 インターナルコミュニケーション実務者交流会」を開催

【イベント開催レポート】インターナルコミュニケーションについて語り、学び、気づきを得る「第2回 インターナルコミュニケーション実務者交流会」を開催

2024年6月7日(金)、企業のインターナルコミュニケーション担当者が集まり、情報交換や他社事例の学びなどから交流を深める「インターナルコミュニケーション実務者交流会」を開催しました。

同年2月に第1回目を開催し、多くの継続開催のリクエストをいただいたこちらのイベント。第2回目となった今回は、前回参加の6社を大きく上回る、16社・29名の方にご参加いただきました。

金融や食品、人材サービスなど、その業種は多種多様ながら、抱えているお悩みや疑問には共通点が多いもの。

「従業員エンゲージメントの向上をはかりたいけれど、何から着手したらよいのかわからない…」
「経営層になかなか理解してもらえない…」
「他の企業はどんな施策をしているの?」

今回も、そんなみなさんがともに語り学び合うことで、インターナルコミュニケーションにおける新たな気づきを得ていただける場となりました。

<目次>

1.“認知”から“浸透”へ。グループビジョンの体現を目指しさまざまな施策を推進
~施策事例の共有~

2.経営層や海外拠点の巻き込みは?見えてきた各社の現状や課題
~グループセッション~

3.“つながり”を力に
~イベントを終えて~

4.参加者の方の感想

“認知”から“浸透”へ。グループビジョンの体現を目指しさまざまな施策を推進

まず1つ目のセッションとして行われたのが「施策事例の共有」です。

今回は、パーソルホールディングス株式会社(以下、パーソルホールディングス) グループコミュニケーション本部の柴田真亜美様にご登壇いただき、同社のインターナルコミュニケーションにおけるこれまでの取り組みや成果、今後の展望などをお話しいただきました。

国内外で7万人の従業員が在籍するパーソルホールディングス様。グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を含む4つの要素から構成される理念体系を掲げ、その言葉の“認知度”は非常に高いものの、その先の理解・共感・行動にまでは至っていないことが課題だと言います。

また、この壮大とも言えるグループビジョンと自身の仕事とを紐づけるためには、グループの「中期経営計画」への理解がカギを握るとし、これらに向けてさまざまな施策を実施。

社長や経営陣とのコミュニケーションが自らの言葉で方針を説明する動画や、難しいキーワードを漫画で説明するコンテンツや、発表後の進捗を共有する社内報の記事などに取り組み、動画コンテンツでは9割の従業員が「中計の理解ができた」と回答するほか、役員に対する評価も前年より6ポイントUPするといった結果が得られたとご紹介くださいました。

「私たちも、今なおトライ&エラーを繰り返しながら取り組んでいます。インターナルコミュニケーションの情報は外に出づらいもの。だからこそこうして他社の事例を知ることができるのは勉強になりますし、お互いの素晴らしい取り組みはどんどん参考にできればと思っています。ぜひオープンマインドでいきましょう!」と柴田さん。

質疑応答ではたくさんの質問もあがり、みなさんの他社事例への高い関心がうかがえました。

経営層や海外拠点の巻き込みは?見えてきた各社の現状や課題

次に行われたのが、ご参加のみなさんがグループに分かれ、テーマに沿って意見交換をする「グループセッション」です。

1.経営層はどのくらいインターナルコミュニケーション施策に関与している?

2. インターナルコミュニケーション施策に海外拠点を巻き込めている?

 

この2つのテーマについて、それぞれが自社の現状や取り組みなどを付箋に書き出しながら共有。さらにその後のパネルディスカッションでは、各グループの代表者の方にご登壇いただき、そこから見えてきた傾向や課題感などを発表していただきました。

経営層がインターナルコミュニケーションに強く関与している企業が多い傾向にある中、社長交代などによってそのアプローチ法に悩むケースも。
また、海外拠点の巻き込みについては、言語やイントラ整備における壁が多く聞かれました。

「海外拠点における課題を拾うことで事業成長に寄与できる部署は、そう多くないのでは。それをインターナルコミュニケーションならではの価値と捉えながら、“社員とどう向き合っていくか?”といった経営者視点で臨むことで、より良い取り組みになるはず」
「理念浸透によって社員の行動変容につなげたい。そんな個人の熱量には、経営層は必ず動かされるもの。会社の文化を変えるのは勇気がいることだけれど、これこそが大切な一歩なんです」などの、意見がありました。

“つながり”を力に

イベント終了後の懇親会ではグループを超えた交流もはかられ、それぞれが感じている仕事への想いや悩みなどを、ざっくばらんにお話されていた参加者の方々。
「インターナルコミュニケーション」という目には見えない、そして決められた解のないものだからこそ、こうした“つながり”を原動力のひとつにしていただきたい ──。私たちりえぞん企画のそんな想いも、今回のイベントでさらに強いものとなりました。

次回は今秋に開催予定!
今後の「インターナルコミュニケーション実務者交流会」にも、ぜひご注目ください。

参加者の方の感想

◾️いつも自分が取り組んでいることは間違いではなかったんだ、と再認識することができました。後押しをしていただきありがとうございました。

◾️営業部からインターナルコミュニケーションの担当にチャレンジをし不安を抱えていましたが、「事業特性を理解したうえでインターナルコミュニケーションを担当するのは有効的」というお話をいただき、とてもうれしかったです。キャリアにおいて背中を押してもらえました!

◾️同じインターナルコミュニケーション担当者と意識合わせができ、とてもよかったです。さっそく他社の施策を取り入れてみようと思いましたし、自社の取り組みにも興味を持ってもらえるのであれば、これからもどんどん情報交換していきたいです。

◾️社員主体のイベントを企画しており、事業部の納得などが得づらいのでは…と懸念していましたが、胸を張って社長に持って行こう!と決意することができました。

◾️インターナルコミュニケーション推進において、経営層や社員に対する忖度・迎合はNGだと改めて感じました。透明性のある情報伝達が求められる中、社長との信頼関係の構築が大切だと再認識しています。

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