【社内報の季節ネタ】毎月の企画12カ月分!季節や年中行事にちなんだ社内報ネタ12選
社内報づくりのご支援をさせていただいていると、もっと閲読率を高めたい、マンネリ化させないためのネタが欲しい、もっと従業員の方々に参画してもらうための切り口を知りたいというご要望が非常に多くあります。
そこで今回は、季節や会社の年中行事にちなんだ社内コミュニケーションの活性化を図るネタをご紹介します。
経験の長短に関わらず頭を悩ませる社内コミュニケーション活性化ネタ
社内報は経営方針やコンプライアンスなどタテのコミュニケーションに関するテーマだけでは堅苦しい内容になりがちです。そして、その結果として閲読率が上がらなかったり、社内報に掲載される人が社長や役員など、会社の上層部ばかりになってしまい、従業員の顔が見えない社内報になってしまいます。
そこで、さまざまな職種や世代の従業員を取り上げる企画や、いろいろな職場を紹介するなどヨコのコミュニケーションに関するテーマを取り入れさまざまな従業員の顔が見える読みたくなる社内報になるような工夫をして、社内コミュニケーションの活性化の一助にしながら、高い閲読率につなげたりしています。
ところが、ヨコのコミュニケーションに関するテーマは経営方針などとは異なり、誰かから指示されることはなく、社内報の担当者自身が考える必要があるため、社内報づくりに慣れていない方は何をすれば良いのかがわからなかったり、経験豊富なご担当者でさえも、これまでにあらゆる手を打ってきたのでネタ切れしてしまったりと、社内報づくりの経験の豊富さに関わらず、たくさんの社内報のご担当者の頭を悩ませています。
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紙版でもWeb版でも使える社内コミュニケーション活性化ネタ
そこで、ヨコのコミュニケーションに関するネタのアイデアを月ごとに12カ月分ご紹介します。
・ 1月:びっくり正月 我が家だけの元旦ルール
・ 2月:感謝を伝える誌上バレンタイン大作戦
・ 3月:成果を生み出し続ける仕事の方程式
・ 4月:チャレンジし続けるためのリカバリー力
・ 5月:明日につながる上手な仕事の終わり方
・ 6月:その手があったか!今どきの梅雨事情
・ 7月:心が躍る職場まわりの夏祭り
・ 8月:夏の休暇心を充たす 私のおすすめブック
・ 9月:日常にも使える我が家の防災アイテム
・ 10月:奇跡!渾身!ほっこり!みんなで投稿 スマホ写真展
・ 11月:やっていて良かったこの仕事
・ 12月:今年やって私のチャレンジ〇選
1月:びっくり正月 我が家だけの元旦ルール
これはクスっと笑える大喜利的なコミュニケーション企画で、新年から笑顔と元気をつくるアイデアです。
この記事を読んでいただいているご担当者のなかにも心あたりがある方もいらっしゃるかと思いますが、元旦は家庭ごとにオリジナルのルールがある場合が意外と多いもの。これをネタにした企画で、普段はあまり知ることのできない、従業員の皆さまの家庭での過ごし方や、家族とのコミュニケーションを分かち合うことができ、元旦ルールをきっかけにした話題で職場内コミュニケーションも盛り上がるはず。
1月は経営トップの年頭のあいさつや役員のコメントなどを掲載する場合が多いかと思いますが、年始だからこそ1年の笑顔や元気をつくる企画をお試しになってはいかがでしょうか?
2月:感謝を伝える誌上バレンタイン大作戦
ほのかな期待を胸に抱きながら人知れずソワソワしがちなバレンタイン。そんなイベントを社内報にも活かし、チョコレートではなく感謝の言葉を贈るコミュニケーション企画を試されてはいかがでしょうか。
普段は口にはしづらい感謝の言葉を、年齢や性別を問わずたくさんの方々から募って誌面を感謝の言葉で満たしたり、ハートマークをたくさん配置したり暖色系の色を取り入れたりして、ハートフルな雰囲気を醸し出します。
社内報でほっこりするようなネタについてお悩みのご担当者の方は、ぜひこのアイデアを実践してみてください。
3月:成果を生み出し続ける仕事の方程式
3月が決算期の会社はもちろんですが、そのほかの会社の場合でも世の中が年度末の雰囲気に満たされるため、3月は1年間を振り返る意識が高まる時期と言えます。
そんな、新年度を前にしたタイミングを活かして、業務の見直しや改善のノウハウ・テクニックを従業員同士で共有しあう企画を取り入れてみてはいかがでしょうか?
まず、人事部の方の協力を仰いで、さまざまな部署で成果を出し続けている方を選出します。そして、それらの方々に成果を出すために取り入れている業務効率化のテクニック、業務品質を高めるための取り組み、成果を出すための日々の習慣の3つのポイントをご紹介いただき、掛け算で表現します。
これらのノウハウが誌面でたくさん紹介されることで、学びや気づきの多い企画になったり、紹介されているノウハウをきっかけにした職場内コミュニケーションが生まれたりといった効果が期待できます。
4月:チャレンジし続けるためのリカバリー力
4月は新入社員が入社してくる時期のため、多くの会社で新入社員を紹介し、、社内に新鮮な風を取り入れる企画が多いと思います。
そういったみずみずしさのある時期だからこそ、新しいチャレンジをテーマとした企画の価値は高いはず。
ただ、チャレンジについては社内報ですでにさまざまな切り口を実践されていることも多いかと思います。
そこで、4月というタイミングを活かして、新入社員だけではなく若手従業員を応援するねらいで、先輩たちがどのように失敗を乗り越えてこられたのかにフォーカスします。チャレンジするなかで失敗したことと、その失敗のリカバリーによって得たことや成長したことを紹介する従業員のチャレンジに向けた意欲やモチベーションの向上に寄与する企画を組んでみてはいかがでしょうか。
5月:明日につながる上手な仕事の終わり方
ゴールデンウィークによって営業日が少ない5月。普段にはないような仕事の調整が必要になったり、長期休暇明けの気だるさがあったりと、生産性が思うように上がらないと感じる方も多いのではないでしょうか。このような忙しさと気だるさによって時間だけがどんどん過ぎていく問題を感じる従業員が増えるときは、普段以上に生産性を高めたり効率化したりする情報のニーズが高まっていると考えられます。ただ、そんな状況だからこそ社内報なんて読んでいる時間などないと思う人が多いとも考えられます。
そこでおすすめするのが、生産性や効率化のように「目的」を主題として掲げるのではなく、仕事の「終わり方」など「ピンポイント」の方法に着目したテーマの企画です。
仕事の終わり方に焦点をあて、日々の仕事の進め方や翌日を含む先々の準備の仕方、生産性を高める予定の立て方を、成果を出している方に共有してもらったり、限られた時間で高い生産性が求められる時短勤務者の方にうかがったりします。
ぜひたくさんの従業員の方々が「仕事を早く終わらせたい」と考えているタイミングを活かして、社内報だからこそできるお役立ち情報の発信を行ってみてください。
6月:その手があったか!今どきの梅雨事情
6月号の制作期間は通常4月の半ば頃から5月末頃までですが、この間はゴールデンウィークや決算発表などと重なり、1年の中でも多忙な時期ではないかと思います。そのため、そのような状況をあらかじめ想定した企画を立てることが望ましいと考えられます。
そこで、6月は社内コミュニケーションの活性化や社員同士のつながり感を高めることをねらった企画がおすすめです。時期に合わせて「梅雨のおすすめアイテム&過ごし方」と銘打って、ジメジメと不快さを感じる梅雨でも気持ちを高めてくれるアイテムや、健康テーマと兼ねたライフハックのような取り組みを従業員の皆さまから募り、共有する企画はいかがでしょうか。
7月:心が躍る職場まわりの夏祭り
7月に入ると全国各地で夏祭りが行われます。会社によってはCSR活動の一環でお祭りに参画したり、協賛したりしている会社もあるかと思います。それらの取り組みの紹介だけではなく、全国各地の職場近くで行われているお祭りを紹介し合う企画を立てることも、社員間のコミュニケーションの活性化の点で効果的です。
加えて、お祭りを通して全国各地の職場の周辺地域について紹介することができるため、各職場周辺地域の文化や夏祭りを切り口とした街の雰囲気を、にぎやかで楽しい写真とともに掲載できます。
なお、写真については従業員の皆さまのスマートフォンに眠っている昨年以前のものを投稿していただくことで、まだお祭りが開催されていない時期でも情報を募集することが可能となります。
8月:夏の休暇に心を充たす 私のおすすめブック
最近は先進的な企業や意欲の高いビジネスパーソンを筆頭に、仕事のスキルやノウハウだけではなく、教養(リベラルアーツ)の重要性や関心度が高まりつつあります。
そういった状況をとらえて、長期休暇のある8月は従業員の教養を高めることをねらいとした企画はいかがでしょうか。
夏は出版各社や大手書店がフェアを開催することも多く、これを機会として「心を養う(充たす)」をテーマに、ビジネス書以外のおすすめ書籍を共有する企画のアイデアをご紹介します。
小説をはじめ、心を養うということをテーマとするカテゴリーを設定して掲載することで、企画全体にまとまりと奥行を生み出します。
9月:日常にも使える我が家の防災アイテム
最近は夏のゲリラ豪雨や台風にともなう風水害が取りざたされることが多くなりました。そんな台風シーズンや9月1日が防災の日ということもあって、9月号は防災をテーマとする企画をおすすめします。
気候変動が社会課題として注目される昨今の状況や、災害大国とも言われる日本において、防災情報は経営情報や健康などと並んで、最近の社内報の重要なテーマの一つとなっています。
年に一度は防災をテーマとする特集や大型企画を社内報で展開する必要性はきわめて高いのですが、そのタイミングについては先の理由から9月号に設定してみてはいかがでしょうか。
10月:奇跡!渾身!ほっこり!みんなで投稿 スマホ写真展
残暑も和らぎ秋の風情が漂いはじめる10月は、芸術の秋にちなんで従業員の皆さまから写真の投稿を募る企画がおすすめです。
スマートフォンによって今では誰もがきれいな写真をたくさん撮れるようになったことを受けて、従業員の皆さまのスマートフォンに眠る会心の一枚を投稿していただき、誌上スマホ写真展として寄せられた写真を紹介する展覧会を開催します。
募集にあたっては、奇跡の一枚や渾身の一枚、心安らぐほっこりの一枚などといった切り口で依頼することで、より多くの魅力的な写真を投稿してもらいます。
また、もしお取引されているプロのカメラマンがいらっしゃる場合は、そのカメラマンの協力を得て優秀な写真を選定・寸評していただくことで、ただ掲載するだけではない魅力的な企画になります。
11月:やっていて良かったこの仕事
11月は社内報にとっては1年の中で谷間になりやすい月ですが、勤労感謝の日に着目します。さまざまな世代や職種を切り口にそれぞれの仕事の魅力を共有したり、お互いの仕事を理解し合う機会を提供したり、従業員の皆さまからご自身の仕事のおもしろさややりがいについて紹介していただく企画を立ててみてはいかがでしょうか。
従業員同士がお互いの仕事を理解し合う企画は職場紹介をはじめ、さまざまな切り口で実践されていることが多いかと思いますが、さまざまな世代や職種のおもしろさややりがいを特集で一堂に集めて紹介する企画は、会社全体やさまざまな現場を見渡すことにもつながり、従業員同士の絆や一体感の醸成にも効果的です。
12月:今年やって良かった私のチャレンジ
年末や年明けに向けて、多くの会社の社内報で目標づくりをテーマにした企画を立てることは多いのですが、来年の目標をテーマにするとまだ達成していないことを宣言するだけの企画になりがち。そこで、目標づくりに役に立つアイデアとして、すでに取り組んだチャレンジや年初に立てた目標を実現した人に、そのチャレンジや目標、計画と、どのようにして取り組んだのかを聞く特集はいかがでしょうか。
できるだけたくさんの方に登場していただく誌面にすれば、多くの方が何らかのチャレンジや目標、計画を立てて実践、実行していることが伝わり、その他の方々の動機付けにもつながるなど、たくさんの効果が期待できる企画にすることができます。
社内報の企画力を高めたい方はこちらへ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
社内報づくりをしていると「マンネリ化」や「ネタ切れ」といった問題は避けては通れない道ですが、このように時期と従業員のニーズと経営者の意向の3つの視点でアイデアを探ったり、そのなかのいずれかの視点を深く掘り下げてみて考えていくと、新しいアイデアが出てきます。
ぜひここでお伝えしたアイデアや、アイデアのきっかけ、アイデアの膨らませ方を参考に、いろいろな企画にチャレンジしていただければと思います。
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