社内報制作にも使えるの?ChatGPTを活用したWEBデザイン作成術
WEBサイトやWEBデザイン作成の工数削減を検討している方は必見です。「ChatGPT」を活用することで、作業負担を大きく減らすことができます。ChatGPTに指示することで、時間がかかっていたWEBサイトの設計や、HTML・CSSコードの記述などを半自動化させることが可能です。
本記事では、ChatGPTを使ったWEBサイト作成術や、代替ツールとの連携活用方法を解説します。最近流行のWEB社内報の導入にも役立つ記事であり、WEBサイト制作に関する業務効率の改善方法がわかります。WEB制作担当者の方は、ぜひご覧ください。
ChatGPTはWEBサイトの作成に活用可能!
ChatGPTを用いることで、WEBサイトの作成を効率化できます。手間がかかるLP(ランディングページ)の設計やサイトマップの考案を任せることで、従来割いていたリソースを他の業務に充てることが可能です。具体的には、サイトページの設計やWEBデザインの考案など、構成作業の負担を大幅に減らすことができます。
ホームページ作成にChatGPTを利用する際の注意点3選
ChatGPTはWEBサイトの作成をサポートしてくれるツールであるものの、すべての業務を担えるわけではありません。ChatGPTに任せられる範囲を把握し、適切に使いこなしましょう。
1. プログラミングやデザインに関する基礎知識が必要
ChatGPTをホームページ作成に活用する場合は、プログラミングやデザインの知識が必要不可欠です。プログラミングコードは簡単な指示で出力できますが、生成されたコードに誤りがないか、記述の正確性を確認する必要があります。
見栄えよく適切なコンテンツマップに仕上がっているかの判断も自力で下さなくてはなりません。ホームページ作成に関する知見がない場合は、サイト作成ツールや制作会社への依頼を検討しましょう。
2. 文章の完璧なSEO対策はできない
2023年7月時点で、ChatGPTはSEO対策に特化していません。GoogleのSEO評価は「権威性」「専門性」「信頼性」を基準に決まります。
ChatGPTを使用するだけでは無機質な文章に仕上がるため、コンテンツの品質が悪いと判定される可能性があります。手を加えて、ユーザーの検索キーワードを意識した独自の記事に仕上げることが大切です。
3. 念入りなセキュリティ対策が必須
ChatGPTをはじめとするAIツールを利用する場合、入念なセキュリティ対策が必要です。質問内容に機密情報を含めてしまうと、システムエラーが発生した際に重大な情報が流出します。
生成したコードをWEBサイト作成に使用した場合は、自社サイトがサイバー攻撃の危険に晒されるリスクも高まります。AIツールは入力内容を精査できないため、入力内容のチェックを念入りに行いましょう。
ChatGPTでWEBサイトを作成しよう!【3つの基本的な活用術】
ChatGPTは文章作成にとどまらず、アイディアの考案やプログラミングコードの生成を得意とします。コンテンツ自体の作成はできないものの、原案を用意することが可能です。以下より、ChatGPTでWEBサイトを作成する際の活用方法を解説します。
1. サイトマップ・LPの構成作成
ChatGPTを用いることで、サイトマップやLPの構成案を出力できます。たとえば以下のプロンプトを入力することで、クオリティの高いLP構成案が出力可能です。
● 命令文
あなたはプロのセールスライターです。以下の#制約条件に従って#商品 が売れるLPの構成案を作成してください。
● #商品情報
商品名、商品の特徴やターゲット、訴求ポイントなど
● #制約条件
#商品情報 のLP構成案を作成する。
上記の#商品情報 から想定される悩みに触れる。
以下の#構成 の形式に忠実に従って行う。
● #構成
1. キャッチコピー
2. 共感を呼ぶ言葉
3. 商品の特徴
4. 商品の魅力やメリット
5. お客様の声
6. 資料請求
上記のプロンプトで、ユーザーに的確なアプローチができるLP案やサイトマップの作成ができます。
2. HTMLコードの生成
ChatGPTに的確なプロンプトを入力することで、サイトの骨組みを作るHTMLのコードを生成できます。たとえば以下の問いかけで、お問い合わせフォーム設置のコードが出力可能です。
● あなたはプログラマーです。下記の項目に沿ってお問い合わせフォームのソースコードを書いてください。
お名前
メールアドレス
電話番号
お問い合わせ内容(商品に関する問い合わせ、決済に関する問い合わせ、配送に関する問い合わせ、その他)
注文日時
問い合わせ内容
必要項目を明記するだけで、HTMLとPHPコードが生成されるうえに補足説明もつけ足してくれます。エラーが起きた場合には「上記のコードを実行したところ、○○が実現できません。修正点を教えてください」と指示することで改善が可能です。
3. CSSコードの生成
WEBサイトの装飾に必要不可欠なCSSコードの生成も可能です。たとえば、ボタンのデザインを出力してもらう際は「○○のホームページに使用するボタンのCSSコードを教えてください」と入力しましょう。
色やアニメーションの有無などの指示も追加することで、瞬時に使えるおしゃれなデザインが出力されます。
ChatGPTで画像生成は不可能!代替サイトを活用しよう
ChatGPTはアイディアの提供が得意ですが、オリジナル画像の生成はできません。ホームページ用のバナーや画像が必要な場合は、無料のAI画像生成ツールを活用しましょう。
サイト画像の作成には『Canva』がおすすめです。『Canva』は豊富なテンプレートを選択するだけでロゴやバナー、ヘッダー画像が作成できます。画像生成機能の「Text to Image」では、説明文を入力するだけで自動生成が可能です。手っ取り早くオリジナル画像を用意したい方に向いています。
【応用編】ChatGPT×AIイラストくんでアイキャッチ画像を生成しよう!
ChatGPTと他ツールの連携で魅力的なアイキャッチ画像を生成することが可能です。AI画像生成ツール『AIイラストくん』を用いることで、画像を簡単に用意できます。具体的な方法は以下のとおりです。
1. ChatGPTに以下のプロンプトを入力します。
「あなたはプロのイラストレーターです。○○(ターゲット)を惹きつけるアイキャッチ画像を作成します。テーマは○○です。イラスト(画像)のアイディアを考案してください」
2. 生成されたアイディアを参考に、LINEの「AIイラストくん」公式アカウントに文章を入力します。
上記の簡単な手順で、ホームページを彩る画像が作成できます。画像の比率も変更できるため、ぜひ取り組んでみましょう。
WEBサイト作成に使える!おすすめAIツール2選
ChatGPTはWEBサイトの構成やプログラミングコードの作成をサポートするツールであるため、高品質なWEBサイトの作成には不向きです。知識不要でよりクオリティの高いホームページを作成したい方は、以下の類似AIツールの利用を検討しましょう。
1. スタイリッシュなサイトが簡単に作れる『Wix ADI』
『Wix ADI』は、AI技術で迅速にWEBサイトが作成できるサービスです。ページ構成や必要な機能、デザインのイメージなどの質問に答えることで、機能的なサイトを生成できます。
手動で編集することも可能であり、ドラッグ&ドロップで操作が完結するため、知識不要でおしゃれなサイトが完成します。オリジナル素材や、2万点以上の画像を自由に挿入することも可能です。
2. 記事を迅速に制作できる『Catchy』
『Catchy』は、自然言語処理モデルGPT-3を搭載したAIライティングツールです。記事本文の生成やクオリティの高いキャッチコピー、見出しの作成ができます。記事のトピックや入れたい内容を入力し生成ボタンを押すことで、1,200文字〜1,500文字の本文が出力されます。
ChatGPTとは異なり、SEOを意識した言い回しやユーザー目線の自然な文章を生成することが可能です。WEBサイトの検索流入数の向上を目指す場合には、おすすめできるツールといえます。
AIツールを用いることでWEB社内報の作成が可能!
昨今では紙媒体の社内報に代わって、電子上で閲覧することができるWEB社内報が人気を集めています。印刷や配布の業務コストを削減できるうえに、AIツールを用いることでデジタル化もスムーズに行えます。
たとえば『Wix ADI』WEBでサイトが迅速に作成できるため、あっという間にWEB社内報が準備できます。『Canva』や『AIイラストくん』との組みあわせで、おしゃれなサイトに仕上げることも可能です。AIツールの台頭をきっかけに、社内報をデジタル化しましょう。
まとめ
ChatGPTは汎用性が高く、WEBサイトの作成をサポートしてくれる便利なツールです。最大限に活用するためには、ITやSEO対策、WEBデザイン全般の知識が必要といえます。WEBサイト作成初心者の方は、代替のAIサイト作成ツールを利用しましょう。
ChatGPT単体では不可能なことは、他ツールとの併用で十分にカバーできます。用途に応じて使い分け、オリジナルのWEBサイトを迅速に作成しましょう。
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