社内報コラム

メタバース×インナーコミュニケーション Vol.01

メタバース×インナーコミュニケーション Vol.01

社内報の目的は、企業理念など経営者や社長から社員に伝えたいことや、リアルタイムなニュース、社員紹介などさまざまなことが挙げられます。また、一方的に伝えるのではなく社員一人ひとりのコミュニケーションをとることによって社員と共有できているといえます。

メタバースを社内報に取り入れることによって、遠くの拠点にいる、または在宅ワークをしている社員を含め全員とコミュニケーションをとりやすくなります。文字だけでは伝わりづらく、WEB会議ではタイミングを合わせる必要があり、多くの人数が参加するのは容易ではありません。

そこで、メタバースであれば地球上のどこにいてもネットにさえつながれば参加可能です。さらに、アバターを動かすことによって実際に会社に集まって話をしているような感覚になれます。

メタバースを社内報として活用

社内報とは、企業の理念や考えなどを社員と共有すること、また社員一人ひとりの行動や意識を変える目的があります。しかし、一方的に書面で伝えるだけでは経営者の思いはなかなか伝わりません。さらに、社員一人ひとりの意識を変えるためには十分なコミュニケーションが必要となります。

さらに、日本各地に支店がある場合や在宅ワークをしている社員、短時間で働いている場合、場合によっては海外に社員がいる場合もあるでしょう。そのため、社員一人ひとりのコミュニケーションをとるのは容易ではありません。

そこで、メタバースを効果的に活用できます。メタバースは世界中にいるユーザーが参加でき、社員同士でのコミュメーションの場、また1対1の面談の場などを設けることが可能です。

また、リアルタイムで伝えるべきことを掲示することで参加者誰もが確認できるように設置できます。社内の会議室などを見立ててWEB上に仮想空間を設定し、アバターを動かすことによってあたかも社内にいるような感覚にすることで、文字だけのやり取りと比べてもコミュニケーションがより円滑になることが期待できます。場合によっては、現実の世界では話しにくいような上司に対しても、アバターなら話しやすいといったケースもあります。

通常の社内報をメタバースに置き換えた場合のメリット

通常の社内報をメタバースに置き換えることで、次のようなメリットが挙げられます。

  • 臨場感のあるコミュニケーション
  • 離れている社員とも交流可能
  • 社員紹介
臨場感のあるコミュニケーション

一般的な社内報のような書面ではなく、メタバースを取り入れることによってアバターを動かしながらコミュニケーションをとることが可能です。そのため、より社員に対して臨場感のある状況を提供できます。さらに、社員同士で広報に書かれている内容についてアバターで情報交換をするなど、企業が伝えたいことがより伝わりやすくなります。

離れている社員とも交流可能

メタバースは書面でなくWEB上に構築されることから、離れた場所にいる従業員ともつながることができます。支店にいる社員や在宅ワークをしている場合でも、いつでも社内報を確認することが可能です。

社員紹介

新卒以外に、中途採用、海外などの現地採用、在宅ワーク、現場常駐など新しく社員が入社した場合、また部署移動をした場合などなかなか現状を把握するのは容易ではありません。そこで、メタバースを活用することで社員に集まってもらいやすくなります。

社会貢献活動

メタバースを導入することにより、障がい者や高齢者の社会活動への参加がしやすくなります。そのため、バリアフリー社会の構築につなげることができます。また、環境問題に取り組むうえで、メタバースにおいて体験イベントをすることで企業が進めている施策をユーザーやクライアントなどと共有することが可能です。このようにメタバースを活用することによって、社会問題を解決できる場合があります。

社内報にも適したコンテンツをメタバースに置き換えた場合の活用事例

以下の2例は社内報記事ではございませんが、社内報にも適したコンテンツです。こちらをメタバースに置き換えた場合の事例としてご紹介します。

  • 日産アリアとめぐる環境ツアー
  • エンジャパンが導入する掲示板
日産アリアとめぐる環境ツアー

日産自動車では、2022年1月にメタバース上で体験できるイベントとして「日産アリアとめぐる環境ツアー」を開催しました。メタバース上でのイベントであるため、いつでも体験できるように設定しました。

バーチャルギャラリーでは、日産アリア(電気自動車)で、出発して地球の温暖化の影響を体験してもらうのが目的です。

本コンテンツは、深刻化する地球温暖化の影響を体感しながら、カーボンニュートラルに向けたアクションを参加者が自ら考えるツアーです。日産が開発したロボットカー「エポロ(EPORO)」の姿のスタッフが案内人となり、旅のお供をしながら参加者をサポート、各エリアで様々な説明を行いながらツアーが進行します。

引用:日産自動車、メタバース上で体験する「日産アリアとめぐる環境ツアー」を一般公開(日産自動車)

エンジャパンが導入する掲示板

エンジャパンでは、アバターを使った仮想オフィスを導入しました。エンジャパンが独自で導入したノウハウのうちの1つが掲示板機能です。設定の権限は内容によって変更でき、部署によっては業績などを表示し社員で共有することができます。

参考:テレワーカー必見!話題のバーチャルオフィスについて、エンでの活用ノウハウをご紹介します!(OVICE)

この掲示板を社内報として、経営層メッセージや職場紹介、社員紹介などに活用できます。

まとめ

全国や世界に拠点やグループ企業があったり、在宅ワークの社員が多かったりすると一度に集まるのは容易ではありません。WEB会議だと、どうしても一方的になりがちな時があります。そこで、アバターを使った仮想空間であれば集まって参加している実感が持てるのが魅力です。さらに、メタバースは全世界の社員とつながることができるため、全国や海外に支店や工場などがある企業にも大きなメリットがあります。

企業理念や経営者の考え方を社員一人ひとりと共有するのは容易ではありません。しかし、メタバースであればコミュニケーションをとりやすく社員が会社の考え方を理解しやすいメリットがあります。社員にとっても企業の考え方を理解したり、上司や役職者、経営者などとコミュニケーションをとったりすることでモチベーションがあがり、離職率を下げることにもつながります。

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