社内報コラム

読み手を引きつける社内報にするための7つの基本ルール

読み手を引きつける社内報にするための7つの基本ルール

読まれる社内報にするためには、社員の皆さまの仕事やプライベートでお役に立つ情報を伝えたり、伝えるべき情報を社員の皆さまの興味や関心ごとと関連づけた誌面にしたりといった、読者の視点で考えた工夫が必要となります。

そこで今回の記事では誰でもすぐに取り入れられる、読み手を引きつける社内報にするための工夫について、雑誌やフリーペーパーづくりなどでも取り入れられている「人を惹きつけるためのルール」のなかから、すぐに着手できるものに絞ってお伝えします。

 

社内報に対する読み手の行動は自由でバラバラ

読まれる社内報にするためには、社内報に掲載する情報のテーマや内容、伝え方の切り口、見栄えの良い見せ方を考えたり、それらのバリエーションの幅を広げたりといった方法の他、記事の内容に関係なく活用できてすぐに取り入れられる、読者を引きつけるための基本的なルールがあります。

・目次から得られる情報で引きつける

・気の利いた袖見出しで引きつける

・連続性のある小見出しで引きつける

・写真のキャプションで引きつける

・見出しとビジュアルを一体化して引きつける

・興味や好奇心を惹く写真で引きつける

・小さい異質な要素や変化で引きつける

目次から得られる情報で引きつける

目次はその号の内容を読者に速やかに伝えることができる情報であるとともに、読者にとってもその号に何が記されているのかを見渡すことができるといった点で、極めて重要な記事です。

そこで、目次にはコーナータイトルだけではなく、その号のそれぞれのコーナーに記されている概略を入れて、読み手に速やかに冊子全体の概要を届けることが、読み手を引きつける社内報にするために欠かせないこととなります。

 

気の利いた袖見出しで引きつける

記事につける見出しには主見出し(大見出し)や中見出し、小見出しのほか、肩見出しや袖見出し、柱見出しなどがあり、いずれも大切な役割を担うのですが、読み手を引きつけるという点では主見出しに併せて袖見出しを加えることが重要です。

袖見出しとは横書きの場合は主に主見出しの下、縦書きの場合は主見出しの左側に配置する、主見出しとリード文や本文の橋渡しをする主見出しより小さく配置する見出しのことを指します。

主見出しでは通常、その記事の要点を強く押し出したり、メッセージ性を持たせて表したりしますが、袖見出し記す内容としては主に、その記事の具体的なテーマや論点などを入れて、その記事が何の情報を取り扱っているものなのかを端的に示します。

読まれる見出しの作り方についてはこちらへ

連続性のある小見出しで引きつける

小見出しとは本文を読みやすいように区切ったり、パラグラフで分けたりする際につける小さな見出しのことを指します。小見出しは長い文章を区切ったり、区切った文章の内容を端的に伝えたりすることのほか、文章の構成を明確にするといった役割を持っています。

このような役割を持っている小見出しですが、読み手を引きつけると言う点でも、本文で記されている内容を要約して伝えるといった重要な役割を果たします。

そのため、小見出しで読み手を引きつけるためには、区切った文章をそれぞれ端的に要約するだけではなく、より強く興味を促すためにメッセージ性の強い表現を用いたり、それぞれの文章で最も伝えたいポイントを浮き彫りにすることと、小見出しに連続性を持たせて、小見出しを見渡しただけでも、長い文章全体で伝えようとしていることの凡その内容や意図が伝わるものにする必要があります。

 

写真のキャプションで引きつける

以前の記事「社内報が読まれない原因はキャプションだった?」でもご紹介しましたが、写真のキャプションは人を記事の内容に引きつける上で、極めて重要な要素となります。

どのように書けば良いのかについては過去の記事を参照していただきたいのですが、キャプションが人の目を引きつける理由として、複数のページで構成される冊子版の社内報の場合、多くの人が内容に目を通す前に、ページをペラペラとめくりながら全体を見渡し、興味を感じる写真が目に入ったときにそのページの記事に目を通すという行動をとります。写真に興味を感じてそのページを開いた次の行動は、その写真が何なのかキャプションに目をむけます。

その際に興味がさらに進むことが記されていると、読者はその記事の最初、つまり見出しやリード文へと目をむけます。

 

見出しとビジュアルを一体化して引きつける

人は興味を感じる写真を見た後、その写真のすぐそばにあるキャプションに目を向けるとお伝えしましたが、その目の流れはもちろんキャプションだけではなく、記事の見出しでも同じです。特にそれが記事全体の内容や意図を記した主見出しの場合は、写真で興味を感じた直後に記事の概略を伝えられるという点で非常に効果的です。

このルールを取り入れる際に注意することとしては、その写真が多くの方々が共通して興味を感じるものであることです。見出しと写真を近くに配置したとしても、その写真に対して興味を感じる方が少なければ、このルールによる効果は得られません。

興味や好奇心を惹く写真で引きつける

大きな写真は見る人を引きつけますが、人やモノをアップで写した写真や、印象深いダイナミックな構図の写真を大きく配置すると、人は興味や好奇心がそそられ、ペラペラとページをめくっている途中で、そういった写真が目に入ると、そのページに何が書かれているのかと考え、見出しに目を通します。

そのほかにもカラー写真が続く中、あるページにだけ白黒の写真が大きく配置されていると意味深く感じられたり、変形に切り取られた写真が大きく配置されていたりすると不思議な印象を抱いて、そのページに読み手の目を留める可能性が高まります。

 

小さい異質な要素や変化で引きつける

これは他のルールとは異なり、読み手を引きつけるためのテクニックの一つなのですが、人は違和感のある箇所に目が向きがちという特性を活かす方法です。

通常はまず、大きなものに目線が向かいますので、大きな写真や大きな見出しで記事への興味を促すのですが、人はそういった大きなものにだけではなく、きっちりと秩序正しく整然と配置されているなかで、ある一点だけその秩序を崩している箇所があったり、白く何もない中に一か所だけ小さな汚れがあると、人の目はその箇所に向かいます。

そこで、読み手を引きつける社内報にするためにも、人のこのような特性を活かして、マージンと言われる誌面の外側の余白に一行のお楽しみ記事を載せたり、他のページとはあきらかに余白が大きいマージンのページを冊子の半ばに配置したり、あるいは写真を白黒にした色のない誌面のなかで、文中の小見出しだけに色をつけたりするといった、統一感のある整った冊子のなかに違和感をつくり、読み手の目を強く引くという手法も、少し高等な手法ではありますが、試してみると面白いと思います。

 

まとめ

今回お伝えした読まれる社内報にするための7つのルールは、あくまでもルールですので、もし守られていないとすると、それが「読まれない」理由である可能性が高いとも考えられますので、ぜひ参考に取り入れてみてください。

なお、これらのルールを取り入れるにあたっては、雑誌やフリーペーパーが良い参考書となります。と言いますのも、読まれている雑誌やフリーペーパーは、このルールがしっかり機能しているからです。

ぜひ、本日お伝えした7つのルールを振り返っていただき、雑誌やフリーペーパーを参考に社内報に取り入れられることをおすすめします。

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