社内報コラム

社内報リニューアルの成功事例7選

社内報リニューアルの成功事例7選

社内報のリニューアルを確実に成功させるための方法は、世の中のあらゆる情報を調べても、なかなか得ることはできないと思います。

そのため、社内報をリニューアルしたいと考えているけれども、上司や上層部にリニューアルを申し出ることに躊躇している担当者は、意外と多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、社内報リニューアルの成功事例のなかから、上司にもリニューアルの方向性を進言しやすく、そして、すぐに取り入れられる、社内報のリニューアルを成功させる方法について、過去の事例をもとに厳選してお伝えしてまいります。

社内報リニューアルの成功の定義は多種多様

雑誌ならば販売部数が増えることが一番の成功と言えますが、社内報のリニューアルは何をもって成功と言えるのかが曖昧で多種多様です。

例えば、リニューアルしたことによって、読む人が増えたということは大きな成功と言えますし、読む人はそれほど増えてはいないけれども、役に立つようになったという声が多く寄せられるようになると、これも大きな成功と言えます。

その他には、内容やクオリティーを落とすことなく、コストが以前よりも抑えられるようになったということも成功の一つですし、コストは増えたけれども、読む人の数や役に立つという声が大幅に増えたとすると、それは間違いなく成功と言えます。

そうしたなかで、今回は主に、社内報が以前よりも多くの方が読むようになったり、内容として良くなったという声や、以前よりもしっかり読もうと思えるようになったという声が挙がることなどを成功と捉えてお伝えします。

社内報リニューアルの成功事例7選

1. 足を使った編集で閲読者数がアップ
2. 号ごとにテーマを設定して熟読者数がアップ
3. サイズを変えて自宅への持ち帰り数がアップ
4. 特集を充実させて好反応率がアップ
5. 掲載者数を目標値にしてお役立ち度がアップ
6. 発行日を変えることで閲読率がアップ
7. 社内報担当者のコメントで社内報への協力姿勢がアップ

1.足を使った編集で閲読者数がアップ

足を使った編集とはつまり、社内のさまざまな場所を訪れて、取材や撮影を行う編集です。新型コロナウイルス対策で、現場での取材や撮影が難しくなったことにより、社内報は各地から寄せられる情報を頼りに作らざるを得なくなるといった影響を受けました。

ただ、一時期よりは取材など、さまざまな現場に赴くことができる機会が増えたため、改めて足をつかって取材や撮影をするコーナーを充実させたことにより、「なかなか見ることができない場所を見ることができる」といった声や、「社内報でしか知り得ない『生』の情報が得られるという声が得られるようになり、それとともに閲読者数もアップし、多様な働き方が進む中で、社内報への期待が高まるといった、大きな成功につながりました。

2.号ごとにテーマを設定して熟読者数がアップ

次は、号ごとにテーマを設定し、一冊を通じて共通のテーマで編集するという方法を取り入れた成功事例です。

リニューアルをする前は、社内の情報をあまねく伝えるというミッションを負わせていた冊子版の社内報を、Web版を立ち上げたことにより、重要な情報にフォーカスするツールへと進化させることで、それまでは数多くのコンテンツを寄せ集めて回覧板のようになっていた社内報を、一冊を通じてストーリーが感じられたり、掲載するテーマの重要性が伝わるツールにすることができました。

それにより、読者である従業員の皆さまからは、「以前よりもしっかり読むようになった」という声や、「最後まで飽きずに読めた」という声が得られるという成功につながりました。

3.サイズを変えて自宅への持ち帰り数がアップ

より多くの方に読んでもらったり、家族の皆さまにも会社のことを知っていただいたりすることを目指して、自宅に持ち帰ることを推奨している会社はたくさんあります。

けれども、ほとんどの場合、自宅で読んでいる方は極めて少ないのが現実です。

そこで、どうすれば自宅に持ち帰って、じっくり読んでもらえるようになるかを、従業員の行動様式をもとにして考えた結果、A4というサイズが通勤カバンに入らない方が多いことがわかったのです。

そこで、冊子のサイズをB5に変えて小さくし、持ち帰りやすい表紙にしたり、家族にも楽しんでいただける、お遊びコンテンツを増やしたところ、自宅や移動中に読む方を大幅に増やすことに成功に至りました。

4.特集を充実させて好反応率がアップ

これは、冊子版の社内報もWeb版の社内報も、いずれも閲覧者数が伸びないという状況を改善するために、冊子版の特集ページを大幅に増やして情報に厚みをもたせると同時に、それまで冊子場に載せていた連載コーナーをWeb版に移行するというリニューアルを行ったことによる成功事例です。

これにより、冊子版は中身として非常に充実した内容へと変えることができ、Web版も記事のバリエーションを充実させることにつながり、読者の皆さまからは、冊子版も読み応えが得られ、Web版も以前よりも更新されることが多く、見る機会が増えたという声を得るに至ったのです。

また、冊子版の編集はWeb版と比べると、1記事あたりの業務負荷が各段に大きいのですが、連載コーナーをWeb版へ移行したことにより、業務負荷を大幅に減らすとともに、Web版の記事数を充実させることができたといった成功も得ることができました。

5.掲載者数を目標値にしてお役立ち度がアップ

社内報に関する成功は本来、発行目的が実現しているか否か、あるいはその度合いをもって測るべきなのですが、これを測ることは容易ではありません。

ただ、発行目的に準じた内容だという前提のもとではありますが、読まれている割合との比例で、発行目的が実現していると判断することは可能です。

この考え方に基づくと、発行目的に準じた内容でリニューアルし、その結果、より多くの方が読まれる社内報にすることができると、そのリニューアルは成功と言えると思います。

では、どうすればより多くの方が読む社内報にすることができるかという点ですが、その極めて有効な策は、たくさんの従業員の方の顔を見ることができる社内報にすることです。

これは通常、読者である従業員の方の多くが社内報に、社内のいろいろな方の顔が見られることを期待されているからです。

ある会社ではこうした考え方を踏まえて、社内報のリニューアルはもとより、より高い成功を目指して、リニューアル後のPDCAを回していくために、過去によく読まれた号を参考に、その号に掲載されている従業員の方の顔の数を基準値として、それをもとに目標を設定して取り組むことで、それまでよりもはるかにたくさんの方に読まれる社内報にすることに成功されました。

6.発行日を変えることで閲読率がアップ

社内報をリニューアルする際に、多くの会社では読者アンケートを参考に課題を見つけて改善を図られています。

ただ、読者アンケートをもとにした課題は、内容や見せ方に偏りがちです。

ある会社では、読者アンケートを読み解く過程で、たくさんの従業員の方が「忙しくて読む暇がない」と回答している点に着目したところ、発行日が四半期の決算日に近いことに気づかれたのです。

そこで、内容や見せ方を改善するとともに、発行日を一カ月ずらして発行してみたところ、閲読率を大幅にアップさせることに成功されました。

これは内容や見せ方が良くなったから、閲読率がアップしたとも捉えられなくはないのですが、それまでのリニューアルと比較すると差は歴然でしたので、おそらく発行日の変更が大きく影響したのではないかと考えられるため、発行日の変更は社内報のリニューアルを成功に導くための一つの重要な着眼点と言えるのではないかと思います。

社内報の読者アンケートの作り方についてはこちらへ

7.社内報担当者のコメントで社内報への協力姿勢がアップ

この方法は1~6とは少し異なる成功事例ですが、簡単に取り入れられる内容でありながらも、意外と幅広い効果につながった、社内報リニューアルの極めて有益な成功事例です。

その内容はズバリ、社内報のご担当者自ら社内報の記事でコメントすることです。

内容としては社内報のご担当者が、さまざまな職場でその職場の仕事を体験したり、取材した記事に、主観的な感想やコメントを記したりするもの。

こうした方法がなぜ成功につながるのかといった点について、SNSなどで注目されることの多い「中の人」への興味や、作り手からの一方的な発信といった印象ではなく、作り手とのコミュニケーションの体験を心地よく感じられるからではないかと考えられます。

さらに、作り手であるご担当者が社内報を通じて、社内に広く知られることによって、取材などをはじめ、さまざまな依頼や要望を、従業員の方々に聞いていただきやすくなるといった効果まで得られた、非常に大きな成功事例と言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は社内報のリニューアルにおける成功事例をお伝えしてまいりました。

もちろん、リニューアルをするにあたっては、複数の問題や課題の解決を図ることも重要ですし、現在の社内報が今とこれからの自社により良い影響や効果をもたらし得るかどうかといったことや、現在のコンテンツが会社や従業員の皆さまにとって、本当に有益なのか、何か見落としていることはないかといった点も、十分に考慮して取り組む必要があります。

ただ、社内報をリニューアルする機会は、通常はそれほど多くないため、社内にそのようなナレッジや経験が蓄積されておらず、リニューアルする効果が十分に得られるかどうかが不安だというお悩みをお持ちのご担当者もいらっしゃると思います。

その際は遠慮なく、社内報ラボまでお問い合わせください!

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