「乗れてるオヤジ」再始動(の準備)
1回目のブログで、無趣味な自分を自覚し改めてバイクに乗ってみるか!?と書きましたが、まずは第一歩!ということで、早速乗りに行って来ました。久しく乗っていなかったので、いきなり公道でツーリングなんて、さすがにハードルが高すぎると思い、何かないかな~と物色していたところ、ありました!楽しそうなヤツが。
その名もドゥカティ・ライディング・エクスペリエンス(略称DRE)。
イタリアのバイクメーカー、ドゥカティ社が主催する、最新モデルを使ったスキル向上のトレーニングや実用的なレッスンが受けられる、言わば皆さんも最近耳にするユーザー・エクスペリエンス(UX)という類のイベントです。UXを通じてブランドの世界観を体感してもらい、ブランドアウェアネスやロイヤリティを向上させようというブランディングの1つの手法で、最近では広く認知され効果も高いと評価されています。内容を見るとゴリゴリの体育会系イベントではなさそうなので、「乗れてるオヤジ」の準備編として打ってつけのような気がしたので行って来ました。
会場は大磯プリンスホテルの大駐車場。モータージャーナリストを対象にしたクルマやバイクの試乗会を開催する場としてポピュラーですが、業界外の人間にとってはここを走ることさえレアケース。それを実際に目の当たりにし、当日のドピーカンな天気と海が加わって、乗る前から気分サイコーのアゲアゲで鼻血が出る寸前でイベントがスタート。
結論。素晴らしいの一言!
ドゥカティ公認インストラクターによる的確なアドバイスはもちろん、パイロンスラローム走行から、濡れた路面でのフルブレーキといったクローズドコースならではのレッスンから、果ては西湘パイパスの走行を含む公道での試乗までと、「もぉー、音サイコー、においサイコー、バイク最高だぜ~」とその楽しさを再認識。ドゥカティのアイデンティティでもあるツインエンジンの鼓動は、以前よりおとなしくなった印象はあるものの、最新モデルは非常に軽くて乗りやすく、そして圧倒的な安心感があり、すっかり虜になった次第。
さて。実は今回このイベントに参加しようと思ったのは、リターンライダーの肩慣らしという目的があるのはもちろんですが、もう1つの側面もありました。それは、先にも書いたUXです。私たちは、仕事としてUXを通じてクライアントの課題を解決していくことが今後大いに考えられるわけです。
それにあたって自分も一度は体験しておきたいという想いと、世界中で展開されているグローバルブランドのUXとはどのようなものなのか、半分は勉強したいという観点で参加してみようと思ったわけです。
結論。これまた素晴らしい、もといブラーヴォなブランド体験でした。
会場のデコレーション、ラウンジでのブランディングや終日に亘るフリーフロー(当然ノンアルですよ)や軽食のケータリング、ドゥカティ社スタッフ(ジャパンの社長含む)を交えてのイタリアンランチと、ホスピタリティ面で抜かりなし。レッスンの面でも参加者数を20名に絞り、半々にチーム分けして、つまり10名ずつの少数レッスンなので濃密なライディングが味わえ、最後はレッスン修了のディプロマまで発行されるという、極めて高い満足度。ライディングという体験とホスピタリティのバランスが絶妙にデザインされていて、ブランディングとしてはただただ脱帽するほかない出色のイベントでした。
そんな充実の1日を終え、当然ですがドゥカティ、すっかり好きになってしまいました。帰り際に危うく購入のサインをしちゃうのでは?と自分が心配になりましたが、その場の商談のようなものは一切なし。追って営業攻勢か?という野暮な想像も、今のところ(イベント後1カ月以上経過)売り込みのメール1本、電話1本ないスマートさ。こういう割り切ったブランディング、とても勉強になります。
あー、ドゥカティ欲しい!!の脳内リフレインが止まない。