出張すると、
当社のスペースビジネス部で担っている、大学の学部新設に伴うキャンパス改修の企画/設計という仕事で、北九州に行ってきた。
新設の学部は、栄養学×IT(テクノロジー)という日本でもまだ新しいチャレンジの分野で、その分野ゆえ特に、最近の大学の例に漏れず産学官連携に力を入れていて、実践的で積極的なアクティブラーニングを享受できる学部なのだ。
その改修工事の起工式にお邪魔してきたわけだが、そこで聞くことのできた話しもやはり興味深く、自分が通うわけではないものの、今から来年4月の開設が楽しみである。
未来を担う人材を育成する。なんと良い響きなんだろう。
決して明るいばかりの将来じゃないかも知れないけど、その課題に向き合い、解決にあたる仕事と、その人材を育む仕事は、意義深い。
そんな、少しばかりのご縁をいただいた北九州なので、町の成り立ちや歴史などを知りたくなるのも人というもので。そもそも北九州市は5つの市が対等合併したようで、その面積は福岡県で最大。
どうしても福岡県イコール博多だし天神だし、というイメージだけど、城下町、港湾業、貿易港、重化学工業などで高度経済成長期を支えたという意味では、北九州のほうが歴史も都市としても古いようだ。
そんな歴史もあり、産業も発展していたためか、やはり街が大きい。面積ももちろんなのだろうが、道路付けも広く、見た目インフラも整備されてそう。
本気でそう思っているわけではないが、最近は出張で地方に行くと、「仮にセカンドライフを送るなら」という視点で街を見てしまうのが習い性になりつつあるのだ。
今回もやはりそんな目で見ているわけで、あまりに自然豊かで都市機能が乏しい場所だと、そりゃ環境としては良いのだろうが、年を重ねた後の実生活を送るとなるとかなり不便だろうしと、毎度勝手な言い分を自分で並べながら小倉や門司の街並みを眺めてみると、十分に都市だし交通インフラもあり病院も多くて、北九州、全然アリ!と思うのだ。残念な一方、止むを得ない防災対策によって再整備されてしまう旦過市場に再訪しつつ、今度は1日余計に滞在して街の生活も見てみようか。